次の日。
教室にてー
シノン「稲葉ってさぁ、まだ愛実の事好きなん?」
稲葉「そうやけど…?」
シノン「そうか〜」
稲葉「え、何?」
シノン「実はさー愛実の好きな人聞いてんけどな?」
稲葉「うん」
シノン「それがうちの弟で、しかも両思いやねん…」
((柊弥と愛実が両思いって嘘ついて稲葉に
諦めさせる作戦!!))
稲葉「そうなんや…」
((本当なんかな?))モヤモヤ
シノン((失恋して弱ってるところを優しくフォロー
して稲葉を振り向かせたんねん))フフフッ
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
稲葉((部活疲れたぁ〜早く帰ろ……あれ?))
壁|ω・`)チラッ
愛実「多分春野くんはボール返す時こう
なってるからそうなると思うねんなー」
春野「ふむふむ(・ω・)」
愛実「だからこうしたら上手にボールのコントロール
出来ると思うよ」d(≧▽≦*)
春野「はい!ありがとうございます」ニコッ
稲葉((一緒に帰ってる!?マジか
あの2人付き合ってるんや…))
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
愛実((最近稲葉LINEもしてくれへんし
学校でも私を避けるようになったし…
嫌われたんかな?))グスン
次の日。
愛実「春野くん、相談乗ってくれへん?」
春野「いいですよ」
愛実「実はな…」
私は稲葉に嫌われたかもしれないという事を
春野くんに全部話しました。
春野「広瀬先輩は優斗になにかしたんですか?」
愛実「嫌われるようなことした覚えはないかな…」
春野「じゃあ直接聞いてみたらいいと思います」
愛実「でも…」
春野「大丈夫です、広瀬先輩ならきっと話せますよ!」
愛実「ありがとう、頑張ってみる…」
春野「頑張ってください!」ニコッ
愛実「うん…!」
春野((優斗は理由もなく人を避けるような奴じゃない
のに…何があったんだろ?))
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
愛実「稲葉!!」
稲葉「!!」
愛実「今日の放課後、裏庭に来て欲しいねんけど…
いい、かな?」
稲葉「…うん」
愛実「じゃあ待ってるで」
そして、放課後。
愛実「…」
稲葉「…」
愛実「最近稲葉私の事避けてるやん?」
稲葉「う、うん」
愛実「なんか私悪いことした…?」
稲葉「してないけど…」
愛実「じゃあなんで避けるんよ!」
稲葉「だって他の人の彼女とLINEとかして
仲良くしてたらあかんやん!!」
愛実「え…?彼女って?」
稲葉「柊弥と両思いで付き合ってんねやろ?」
愛実「え!?違うし!!」
稲葉「え、この前柊弥と一緒に帰ってたやん」
愛実「あれはちょうど帰りに卓球の事で相談乗ってて
一緒に歩いてただけやで?」
稲葉「よかった…」ボソッ
愛実「え?」
稲葉「ううん!なんでもない!!/////それより
勘違いしてたとはいえ避けてごめん!!」
愛実「全然いいよ!これからもよろしくな!!」
稲葉「おう!!」
壁||ω・)
シノン「チッ…また失敗やん」
園本「クソ、稲葉め…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!