第6話

宝物。💜‪
29
2024/05/08 22:54
H.side
放課後。。

僕は静かな廊下を歩いていた。
ほとけ
ほとけ
う ー 、、
ほとけ
ほとけ
今日も初兎ちゃんはいないかぁ...

最近なんか、初兎ちゃんに避けられてるみたい。

話しかけても「うん」とかしか言わないし、

一緒に帰ることも少なくなっている。

ほとけ
ほとけ
寂しーな...笑




_ぴこん♪
ほとけ
ほとけ
あれ、通知...
















































ほとけ
ほとけ
“え?”

しょ ー ちゃんからの、

『さよなら。』
この意味って...

































ほとけ
ほとけ
探すかぁ...♡

自分でも何かが切れかけているのが分かる。

今の僕はいつもの笑みが消えているだろう。




でも、それでも良い。

初兎ちゃんさえ居れば。

それでいいんだ。




兎に角今は脳をフル回転させて居場所を考える。

ほとけ
ほとけ
初兎ちゃんが行ったとこある場所...あんま知らないはずだよね、あの子...この街に自殺できるような場所なんてあったっけ...あ、海とか..?いやでもな...



突然、閃いた。



ほとけ
ほとけ
あ、、踏切...


映画館の帰りに、写真を撮ったところ。

「背景、綺麗だね!」なんて言ってたっけ。






ほとけ
ほとけ
でももし居なかったら...


ううん、そーゆのはよそう。

...これは、賭けだから。。


































果たして、僕の愛しいあの子は踏切にいた。

ほとけ
ほとけ
はぁはぁッ...しょ ー ちゃん、!
初兎
初兎
ビクッ...んぇ、...い、いむくん...?

驚きで言葉もなく、固まっている君すら、

愛しくて、大好き。

何かが切れかけていて、そんな気持ちが

溢れてくる。

初兎
初兎
ど ー してッ...!

綺麗な瞳が揺れている。

抱きしめたい、という衝動を堪えて...
ほとけ
ほとけ
......僕の事、恨んでる…?
初兎
初兎
...え、、























初兎
初兎
...ううん。僕が悪いんやよ、笑
初兎
初兎
ッ、じゃあね、いむくんッ...!


ほとけ
ほとけ
...ッ!

唐突にしょ ー ちゃんが走り出し、踏切へと。

視界の奥には電車が。



ほとけ
ほとけ
しょ ー ちゃん!!


彼の手を掴もうとする手は、空を切った。

初兎
初兎
__ニコッ






































































ガタンガタン、ゴトンゴトン...


初兎
初兎
どっ...ど ー して...、!?ポロ


ほとけ
ほとけ
ニコッ...

僕の手には、彼のショルダーバッグに付けられた、

お揃いのキーホルダーが。

...助かったわ笑

ほとけ
ほとけ
しょ ー ちゃん
初兎
初兎
...!?は、はいっ...!ポロポロ


ショックのせいか、ぺたんと座り込んでしまった

彼の、怯えて揺れている目。




ほとけ
ほとけ
嗚呼ッ、ぞくぞくするなぁ...️♡
初兎
初兎
んッ...ポロッ、ポロポロ
パリンッ___
ほとけ
ほとけ
大丈夫、初兎ちゃんの隣には、
いつだって僕が居るからさっ️♡️♡
はぁ...僕の何かが壊れたみたい。
ほとけ
ほとけ
ごめんね、しょ ー ちゃん️♡
ぐいっ、ごく...
初兎
初兎
んっ...、!?
初兎
初兎
っあ__いむ、く......
ほとけ
ほとけ
最後最期に僕の名前を呼んでくれるなんて
嬉しいなぁっ️♡️♡
ほとけ
ほとけ
愛してるよ__️♡

すやすやと寝息を立てる彼に向かって、

僕は愛を囁いた___️♡
珠璃
珠璃
どーでした!?
珠璃
珠璃
びっくりした!?
珠璃
珠璃
この展開読めた人は天才だよ多分
珠璃
珠璃
実はずっと前から考えてた()
珠璃
珠璃
次回完結なので、お楽しみに!
珠璃
珠璃
あと、伏線もいっぱいあります()
珠璃
珠璃
おつしゅりでしたー!

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