何分かして、担任らしき人が教室へ入ってきた
「俺は1年3組の担任、本山茂です。よろしく。」
...顔からして嫌そうな先生。
「えー、私は副担任を務めます。葉口 栄と言います。1年間よろしくお願いします。」
...なんか、頼りない。
本山「えー、早速だが、今日中に出してもらう書類がある。保護者に貰ってきただろうから今出してくれ。」
皆「はーい」
はぁ、1日目から楽しくない。
早く1年終わんないかな。
休み時間になると、1人の女の子が話しかけてきた。
??「ねー、悠?くんだよね?」
僕「え、あ、うん、そだけど...。」
ゆみ「私知らない?私!ゆーみー!」
え、誰。ゆみとか知らないんだけど。
僕「ご、ごめ...知らない...かな」
ゆみ「えー、そかそかぁ、じゃあ覚えて〜」
僕「あ、うん、分かった」
ゆみ「知ってると思ったんだけどなぁ、親とも知り合いだし、幼馴染なのに〜」
僕「え、、?幼馴染?そんなの聞いたことない...」
ゆみ「まじ?!ま、いいや、今日からよろしくね!」
僕「ん、うん、...」
いきなり馴れ馴れしいんだよなぁ...幼馴染とか言ってるけど、全然知らないし。
ま、いっか、どうせこれからも関わらないだろうし。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。