第6話

嘘(カンタ)
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2018/12/24 03:20
あなた

カンタカンタカンタカンタ久しぶり!!

カンタ
カンタ
あー、来たんだ
あなた

え、冷た

カンタ
カンタ
久しぶり
あなた

2ヶ月ぶりに帰ってきたのにその態度?

カンタ
カンタ
え、普通じゃん?
あなた

カンタは寂しくなかったわけ?

カンタ
カンタ
うん、別に
あなた

ふーん、なんか悲しいな…

カンタ
カンタ
何が?
あなた

ねぇ、まずパソコンから目離してよ

カンタ
カンタ
あ、ごめんごめん、でも無理
あなた

久しぶりに会ったのに後ろ姿しか見れないのって…

カンタ
カンタ
ちょっと今目離せないから
あなた

いいよ、じゃあ、帰るから

カンタ
カンタ
いやいや、何でそうなるの
あなた

いや、邪魔でしょ?

カンタ
カンタ
邪魔なんかじゃないよ
あなた

嘘だ

カンタ
カンタ
嘘なわけない
あなた

じゃあ、何で私の方見てくれないわけ?

カンタ
カンタ
だから、それは…
あなた

編集?

カンタ
カンタ
…違うけど…さ。
あなた

じゃあ…な……

言葉を遮り、急に振り返り帰ろうとしている私の背後をぎゅっと抱き締めてくれた。
カンタ
カンタ
顔は見れない
あなた

何で

カンタ
カンタ
嬉し過ぎてニヤニヤが止まらない
あなた

そんなの、いつもじゃん

カンタ
カンタ
いや、ほんとはさ…
そっと手が離れ私は後ろを振り返った。
あなた

カンタ
カンタ
久しぶりに会えて嬉しいよ
涙を浮かべていた。
あなた

ええええ、泣いたの?

カンタ
カンタ
違うし、
あなた

そんなに、恋しかった?

カンタ
カンタ
……うん
あなた

……ごめんね

下を向き拗ねるカンタの事を軽く抱き寄せ頭を撫でた。
カンタ
カンタ
俺、子供みたいじゃん
あなた

いいじゃん、久しぶりなんだし

カンタ
カンタ
いや、……まぁ、いいか
素直になれなくて、少しすれ違う事もあるけど不意に見せる行為が私の事をハマらせていく。
カンタ
カンタ
……会いたかった
あなた

最初から言ってよね、私もだよ

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