_駆Ver.__
みんなは、
生徒とは先生の恋愛なんてドラマや映画でしかありえない。
そう思ってるだろう。
俺の場合、
先生が生徒に恋している状況。
だからこうやって勉強を教えてるだけでも…
かなりやばい。
俺が恋した生徒は素直で可愛い。
たが。
とっっても、すっっごくバカだ。
しかも鈍感。
無意識にすごい近くで話したら、
耳元で話してしまってた…
それだけでもやばいのに、
愛華が声出すからッ……
はぁ…
俺こんなんで大丈夫かな…
このまま愛華に変なことしちゃったら…
酷いって…
これでも優しくしてるんだけどな…
_愛華Ver.__
心音先生にバカって何回も言われた…
先生は若くて女子に人気だけど…
私はどうも苦手だ…
どうせなら、
彰人みたいにはっちゃらけてる人の方が好みだな…
だから…彰人が好きなんだけどさ…
今…頭撫でられた…?
先生に…?
びっくりした…
頭撫でられるなんて彰人にしかないから…
あと、
心音先生が私の頭なんて…
心音先生に余裕が無い…
先生らしくないな…
まあ、いっか。
気にしないようにしよう。
先生の事考えてたら頭混乱しそう。
違うこと考えよ!違うこと。
彰人に好きな人は…いない…
梨央奈の事は諦めた…
……最近話してないな。
避けられてる!?
いやッ…私が避けてるのかな…?
今度…久々に一緒にお昼食べたいな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。