俺の好きな人は少し変わってる。
実の兄が好きだと言うのだ。
ちょうど廊下で歩いてるあの子が…
えっ……今目の前にいる…!?
うおっ…間抜けな声出たッ……
なんだコイツみたいな目…
けど、相変わらずちっちゃくて可愛いなぁ…
もちろん嘘だ…
だけど俺が変なやつじゃなくて、
友人が変なやつだと思われる方がマシ…
……俺最低だな、。
莉沙は別に塩対応とかなんじゃなくて、
弱気でおとなしいだけ。
そう。それだけ。
別に、俺に冷たいとか冷めてるとかじゃない。
断じて!!そうじゃない!!!!
…多分。
_莉沙Ver.___
さっきのはなんだったんだろ…
確かに慎也先輩ないつもあんな感じだけど。
そんなに今日の私の髪型おかしいかな…?
いつもと同じなんだけど…
けど…
部活の時はもっと酷いかな…
困ってもいないのに楽譜の読み方教えてきたり…
一緒に演奏練習してくれたり、。
迷惑ではないんだけど…
変に距離が近いし……
それが今でもは普通。なのかな、。
いやいやいや…それはない……
前にそんなこと友達に言われてから変に気にしちゃうし。
それに、私が好きなのに兄ちゃん…
ただ1人だけだから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!