一進一退の攻防を続けながら最終第4クォーターは残り1分となっていた。
53-58
相手のシュートのリバウンドを俺が取り、ふーまにパスする。ドリブルで駆け上がり、ヨッシー先輩にパスする。3ポイントシュート…
シュパッ
56-58
相手が上がってくる。早いパス回しで俺たちを翻弄し、3ポイントシュートを打つ。
ガンッ
相手が放ったボールはリングに当たった
そのリバウンドを相手に取られるが、相手のパスをそーた先輩がカットし、俺にパスする。俺は一気に駆け上がる。
そんなことを考えながらレイアップシュートを決めた。
58-58
相手も焦っている。顔が少し怖い。俺って冷静だから、相手の怖い顔を見ると澤部先生の「バスケを楽しめ!」って言葉を思い出して調子が良くなる笑
そこから、皆は一段と動きが良くなった
あなたの言葉が聞いたのだろう
ピーッ
気づけば第4クォーターが終わっていた
62-58
試合終了…
お互いに礼をしてから、俺たちは応援団に向かって礼をした。次の試合がCブロック優勝チームvsDブロック優勝チームだ。
どんな選手がいて、どんなチームなのかを分析するために俺たちはその試合を2階から見守る
2階に行くと、応援団が手招きしていた
朝学チームは応援団の皆が取っていてくれた席に座る。
俺たちはそれぞれゼリーやドリンクを飲みながら、観戦していた。
西島先生に伊藤先生、宇野先生、與先生、浦田先生、日高先生、そして末吉先生が来てくださった。仲のいい先生たちだ笑
日高先生はそう言って、「カルシウム満タン!美味しい小魚!」という袋を出した
みんなはワイワイ言いながらそれを食べ始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。