少し強めに朝ごはんのお皿を、
起きてきたメンバーの前に出してやった。
本当にただ、寝て起きて
話すこともなく、おやすみもなく
普通に自分の部屋みたいに寝てた。
寝顔とか見られたかも…
恥ずかしいな。
まあ、ウォヌのことだから
誰にも話さないだろうけど。
ウォヌの部屋で寝たこと、
お互い特に会話もなかったこと、
起きたときに
ウォヌの寝癖がすごかったこと、
泊めてもらえたことで
13人の魅力に気づけたこと。
ミンギュと何かあったからなのか、
どうしてウォヌが何も喋らないのか
私にはわからなかった。
朝に弱くても、返事もしないなんて…
バタバタとみんなが部屋へ行ってしまい、
気まずいままのウォヌと2人になった。
全員、慌ただしく準備をして
14人で向かった先は、遊園地だった。
“ 〜♩ “
支度を終えたウォヌと車に乗り、
みんなが待ってる遊園地へ向かっていた。
私の電話が鳴ると、
助手席に居るウォヌが、
冷たく言った。
ウォヌが私のスマホの着信画面を見て、
ドギョムからの電話に出てくれた。
ドギョムがまだ話してる声が、
うっすらと聞こえる中で電話を切った。
私、個人的に13人の中で
ウォヌが1番わがままな気がする。
良く言えば、おっとりしてるし
穏やかなんだろうけど…
悪く言えば、マイペースが過ぎるし
優柔不断ではっきりしない。
年頃なのかもしれないけど…
19歳やそこらの男の子って難しい!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。