第10話

ハートブレイク
525
2021/05/29 07:06






誰かがドアをノックした。










ミンギュ
ミンギュ
やっぱりヒョンの部屋か〜!
ウォヌ
ウォヌ
何しに来たの?
ミンギュ
ミンギュ
ヌナ、どこ行ったのかな〜って!
ウォヌヒョンの部屋か〜!
ウォヌ
ウォヌ
もう戻りな。
ミンギュ
ミンギュ
ねぇ〜!ヒョンずるいよ〜!
いいな〜僕も入っていい?
ウォヌ
ウォヌ
嫌だ。
ミンギュ
ミンギュ
3人で寝ようよ〜!お願い〜!
ウォヌ
ウォヌ
嫌だって。
ミンギュ
ミンギュ
ケチ〜!独り占めしてる〜この人!
ウォヌ
ウォヌ
わかったから、戻って。
ミンギュ
ミンギュ
ヒョン!ヌナに変なことしないように!
ウォヌ
ウォヌ
それはわからないけど。
ミンギュ
ミンギュ
うわ〜!危険だよ、この人〜!
ヌナ、僕の部屋においで〜?
ヌナ
ヌナ
そうさせてもらおうかな…
私が居ると、ウォヌがかわいそう。
ミンギュ
ミンギュ
そうした方がいいよ〜!
ヒョン、ゆっくり休んでね〜!







ミンギュに手を引かれ、

ウォヌの部屋を後にしようと
ドアの前まで行ったとき、













ウォヌ
ウォヌ
先生、ダメだよ。
決めたことは守らないと。
ヌナ
ヌナ
え…でも。
ミンギュ
ミンギュ
ヌナは僕の部屋がいいって!
ヌナ
ヌナ
いや、そうじゃなくて。
私が居ると邪魔かな…って。
ミンギュ
ミンギュ
ヒョン、邪魔者扱いしたの?
ひどいよ〜!ヌナがかわいそう!
ウォヌ
ウォヌ
してない。
ミンギュ、先生の手 離して。
ミンギュ
ミンギュ
…はい。





ふたりが少し険悪になってしまい、
私はどうすればいいか立ちすくんでいた。



こんなことになるなら、
初めから家に帰れば良かった…と悔んだ。














ヌナ
ヌナ
2人とも、どうしたの?
ミンギュ
ミンギュ
いいよ、今日はヒョンに譲る。
また明日ね、ヌナ!
ウォヌ
ウォヌ
おやすみ。


ミンギュは不服そうにしながら、
ウォヌの部屋から出て行った。










その日、少しもやもやしたまま
ウォヌの部屋で眠りについた。



















ウォヌ
ウォヌ
先生、寝た?
ヌナ
ヌナ
…ZZZ
ウォヌ
ウォヌ
ねぇ、俺のことどう思う?
ヌナ
ヌナ
…ZZZ
ウォヌ
ウォヌ
ただの生徒?
ウォヌ
ウォヌ
男として見れない?
ウォヌ
ウォヌ
俺、先生のこと
ずっと好きなんだけど。
ウォヌ
ウォヌ
何でわかんないかな。
ウォヌ
ウォヌ
ねぇ、先生?好きだよ。











次の日の朝まで、
私はぐっすりと眠っていた。





はやく起きて、
彼らにお礼の朝ごはんの支度をするため

スマホのアラームをかけていた。















“ 🔔 “











ヌナ
ヌナ
…起きなきゃ。






昨晩、ウォヌは私にベッドを貸してくれ
自分は部屋の床に布団を敷いていた。











そういう気遣いができるタイプだと
思っていなかった私は、


不覚にも無防備な寝顔と
頑固そうな寝癖に微笑んでいた。










ヌナ
ヌナ
ウォヌ、ありがとね。








朝ごはんの支度をしに、2階へ上がった。





















ウォヌ
ウォヌ
……

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