「勝利!この部屋着可愛くない?」
「あなたに似合うね」
「ほんと?じゃあ買っちゃお」
デートっていっても
月曜日から行く合宿の買い物で
あなたは寝る時に着る服と
シャンプーなどを買うらしい
それならと俺も買う
「勝利は赤が似合うよ」
「ちょっと派手じゃない?」
「私はすぐ勝利ってわかるから好きだよ」
「じゃあ、これにしようかな・・・」
こんな言葉1つで舞い上がる
君って俺を照れさせる天才なのかもね
なんて健人くんが言いそうな言葉を心の中で言う
「勝利、勝利のシャンプーってこれ?」
「うん、それ」
「同じの買っていい?」
「あなたが嫌じゃないなら」
なにこれ。
あなたと同じ匂いがするとかさ
そんなの
みんなに誤解されちゃうよ?
あなたはそれいいの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。