第6話

新種?
678
2018/10/07 13:40
私を吹き飛ばした方のケガレの腕が、上級レベルのケガレのようになっていた。


だからこんなにも威力があったんだ!


痛む体を起こして、ケガレと向き合う。
雪
ーーー、急急如律令!
私の術が命中し、ケガレを調伏出来た。


ろくろの方を見ると、ちょうど調伏し終えたところみたい。


雪
(ズキッ)
雪
いっ…
ろくろ
ろくろ
おい、大丈夫か?
雪
うん…ちょっとヘマしちゃって
ろくろ
ろくろ
…よし!
雪
え?きゃっ
ろくろは私をおぶって禍野から出た。
雪
ちょ、ちょっと!降ろして!
ろくろ
ろくろ
ばーか、怪我してんだろ?大人しくおぶられとけ
雪
……ありがと
それにしても、あのケガレはなんだったんだろう。


ろくろが調伏したケガレはいつもとなんの変わりもなかったらしい。


進化するケガレなんて聞いたこともない…


この日はそのケガレのことが頭から離れなかった。
ろくろ
ろくろ
(それにしても、雪が怪我をするなんて…)
ろくろ
ろくろ
(いくら呪力が3分の2抑えてるからって、それでも十二天将一人分の力はあるはずなのに)
ろくろもまた、今日の雪のことが頭から離れなかった。

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