北人さんの口からありえない言葉が漏れた。
もう分からなくて泣きそうになりながら
そういうと抱き締められた。
空気が一瞬にして凍りついて
北人さんは、抱き締めていた私から離れた。
涙が止まらなくて、震えも止まらず
霞んだ声で告げた。
何も言わず、私は北人さんの手を握り
涙を拭いて、笑顔で。
先輩の困った顔が1回見たかったから
回りくどく言ったんだよ。
気付いてくれる?
バスケ部30人くらいいるけど
その中で輝いて見えるのは、キャプテンの
北人。
君だけです。
【LINEでの会話】
凄い幸せすぎて顔に出そう🤭
早く放課後になって_。
next。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
次回もお楽しみに!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。