第19話

# 19
1,512
2018/06/15 13:42
亜嵐 クン は たまたま 屋上 に


来た時 、この場 に 遭遇 したみたい 。


その場 に 座って 色々 話した 。
白濱 亜嵐
隼 なんで そんな変わったの
あなた

分からない 。
私 も …

白濱 亜嵐
でも 、何か 理由 が
あるはず だから …!
諦めず 、追い求めよ 。
あなた

うん …

隼 だいすき 。


初めて 、こんな 気持ち に なれたよ 。
白濱 亜嵐
あなた ~
あなた

ん …?

白濱 亜嵐
隼 好きなの …?
あなた

好きだよ …
いつの間にか
だいすき に
なってたの 。

白濱 亜嵐
そっか 。
なら 、俺 も 応援 する 。
あなた

え …?

白濱 亜嵐
だって 、好きな人 の
喜ぶ 顔 みたいじゃん ?
亜嵐 クン は どこまでも 紳士 で すごい人 。


私 には 到底 出来ない 。
あなた

亜嵐 クン …

白濱 亜嵐
さっ!
帰ろっか …
帰り に どっか寄ろ!
奢ってあげるよ 。
あなた

え!ほんと!?
めっちゃ 嬉しい!

白濱 亜嵐
いいよいいよ 。
やっと 、笑ったね 。
あなた

そ 、そうだった?

白濱 亜嵐
うん 。
じゃ 、行こっ 。
と 、亜嵐 クン が 手 を 差し出す 。
あなた

え …?

白濱 亜嵐
嫌 …?
嫌 じゃ ないよ …


けど …


!?


今 、こんなこと 言ってられない 。


亜嵐 クン に せっかく 付き合って


もらってるのにさ …
あなた

ううん …!
嫌 じゃ ないよ

と言って 、私 は 亜嵐 クン の 手 を 握る 。
白濱 亜嵐
あなた の 手 やらか 。
小さい子 の 手 みたい 。
あなた

なにそれ!
という事は 、肌 が
若い って 事だね !

白濱 亜嵐
誰も そんなこと
言ってないよ ?
俺 の 従姉妹 の 子 に
似てるな って 。
あなた

小さいの ?

白濱 亜嵐
うん …
まだ 、4歳 。
ほんと 可愛いんだよ?
あなた

4歳 かぁ ~ !
可愛い時 じゃん ~

白濱 亜嵐
うんうん !
あ 、明日 遊び に
来るから 俺ん家 くる?
あなた

行きたい!

あ 、龍友 サン にも 会える !


龍友 サン 、ほんと 面白い 。
白濱 亜嵐
じゃ 、行こっか 。
あなた

うん!

私達 は 、駅前 の 店 に 入った 。
あなた

わっ …
オシャレ ~ 。

白濱 亜嵐
だな
案内 された 場所 に 座って


ドリンク など を 頼む 。
あなた

亜嵐 クン ありがとう 。
こんな しょうもない 事 に
付き合ってくれて …

白濱 亜嵐
いいのいいの!
気にしないで ~
何か 、お詫び したいな …
あなた

何か お詫び
出来ることある?
出来ることなら …!

白濱 亜嵐
ん ~ じゃあ
あなた

うん

白濱 亜嵐
俺 じゃ 、だめ …?
あなた

え?

白濱 亜嵐
俺 とは 付き合えない …?
今 は 、私 は 隼 が 好き 。


そう 簡単 には 気持ち を 左右 出来ない 。
あなた

ごめん …
私 、やっぱ 隼 が …

白濱 亜嵐
だよね …
ごめん 。
また 、傷つけちゃった …!?


前 みたいに 、離れていくのは 嫌だよ 。
あなた

あ 、隼 …

目の前 に 隼 と 彼女 が 入ってくる 姿 。
白濱 亜嵐
あなた 、大丈夫 か …?
あなた

うん …

大丈夫 なんか じゃ ない 。


本当 は とても 、辛い 。


だって 、好きな人 が 女 の 人 と


いるんだもん …


こんな 、辛いこと ないよ …
白濱 亜嵐
あなた 、帰ろっか 。
あなた

え …?

白濱 亜嵐
だって 、辛そう 。
私 の 目 は じわじわ と 熱くなる 。
あなた

辛い …

白濱 亜嵐
帰ろ …
"  帰りたい "


とは 、思わなかった 。
あなた

帰りたくない 。

白濱 亜嵐
え?
あなた

なんか 、帰りたくない …

なんでだろう 。


ちょっと でも 隼 の 側 に いたいのかな …
白濱 亜嵐
そっか 。
なら 、まだ いよ 。
あなた

ごめんね …

白濱 亜嵐
いいよいいよ!
あ 、来たよ
注文 していた 物 が 届く 。
あなた

美味しそ …

白濱 亜嵐
食べよ食べよ!
私 は 、口 に 入れた 。
あなた

ん!
めっちゃ美味しい!

白濱 亜嵐
笑ってる 方 が
可愛いよ 。
あなた

ちょっと …!
急 にで言わないで …

白濱 亜嵐
ごめんごめん 笑
今 も 、私 は 隼 が 気になって


仕方がない 。
白濱 亜嵐
あ 、俺 用事 思い出した 。
先帰っても 大丈夫かな …
あなた

あぁ!
うん!大丈夫!

亜嵐 クン は 財布 から お金 を 出そうと する 。
あなた

え!
いいよいいよ!

白濱 亜嵐
いいの ~ !
明日 、楽しみに
してるね ~ 。
あなた

あぁ 、うん!
ありがとう!

 出ていった。
隼 達 、話してる …


何 喋ってるんだろう 。
すると
ねぇねぇ 。
ちょっと 、遊ばない?
あなた

え …?

見知らぬ男 。
怖がらなくて
大丈夫 だから …!
手 を 掴まれた 。
あなた

きゃっ …!

とっさ に 手 を 振り払った 。
大丈夫 だって ~ !
俺 と 遊ぼ ~ 。
あなた

やめて …!

私 は お金 を 手 に して


レジ に 置き 、逃げた 。
店 から 出ると 、あの 男 も 付いてくる 。
あなた

嫌だ …!
ついてこないで!

あ 、いたいた …!
やだ …!


お願い 。


付いてこないで …!!
逃げる 。


遠くに遠くに ────
あなた

はぁ 、はぁ 、はぁ …

近く の 公園 に 入った 。


夕方 で 、もう 小さな 子 は いない 。
筒状 の アスレチック に 身 を 潜めた 。
あなた

お願い もう 、来ないで …
誰か 、助けて …

この思い が 叶ったのか


気配 は 感じなくなった 。
しかし 、ポツポツ と 雨 が 降り始めた 。
あなた

うっ …
寒い …

制服 の まま だから 寒かった 。
あなた

誰か …

すると


足音 が 聞こえてきた 。
あなた

え 、誰 …

また 、震えが 止まらなくなった 。
目 を 強く 瞑る ─────












小森 隼
いた …
あなた

隼 …?

隼 が 体 と 頭 を 濡らして 立っている 。
あなた

なんで …?
なんでいるの …?

今にでも 、泣きそう 。
小森 隼
先輩 が 変 な 男 に
付けられてるのを
見たもので …
あなた

でも 、彼女 は …

小森 隼
別れました!
振られた …
あなた

え 。

小森 隼
私 に 夢中 じゃ 
ない人 は 嫌い って 。
夢中 じゃ なかったの …?
あなた

どういうこと …

小森 隼
やっぱ 、俺 は
夢中 に なる 人 を
間違えました 。
俺 の 好きな人 は
せんぱ …
あなた

意味わかんない …

小森 隼
え …?
あなた

隼 、私 の 事
はっきり 嫌い って
言ったよね …
それで 、どれだけ
傷ついたか わかる …?

小森 隼
あれは …
あなた

ずっと 、苦しくて
辛くて 、もう 何も
出来なかった …
なのに …!

あ 、また 行き過ぎた …
あなた

ごめん …

小森 隼
俺こそ 、ごめんなさい 。
先輩 の 気持ち
考えてませんでした 。
あなた

帰るね …
探しに来てくれて
ありがとう …

小森 隼
いえ 。
これ 、使ってください 。
手渡されたのは 、折りたたみ傘 。
あなた

いいよ 。
私 、近いから 。

嘘 。


近くないし 。


遠い 。
小森 隼
近くありませんよね 。
駄目です 。
風邪ひきますから 。
力強く 渡される 。
小森 隼
じゃ 、俺 も
帰ります 。
あなた

じゃあね

帰っていく 隼 の 背中 は 寂しそうだった 。



私 、また なんか しちゃった …

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