第3話

# 3
1,874
2018/05/19 12:36
1年生 の 教室前 は 賑わってるなぁ 。


まだ 、慣れてないからかな 。


懐かし ~ な ~ 。


私 も 、なかなか 友達 作り に


苦戦 しててね ──────


今 の 、目的 なのは


唯一 、知ってる 名前 。


" 小森 クン "


を 、探さなきゃ 。
周り に いた 男子 に 聞く 。
あなた

ねぇねぇ!

後輩男子1
はい?
あなた

小森 クン って 知ってる ?

後輩男子1
小森 ?
あなた

1 年生 なんだけどね … ?

後輩男子2
あ!
小森 なら さっき 見ました!
あなた

どこで ?

後輩男子2
屋上 だと 思います !
あなた

ありがとう ~ !
ほんと 、感謝 ~ !

情報 を 教えて貰って


私 は 急いで 、屋上 へと 走る 。
屋上 の 扉 の 前 。


何故か 、ドキドキ する 。


屋上 って なかなか 入れないからかな 。


ガチャ …



あなた

おぉ …

眺め 、最高 じゃないか ~ !


ここから 見える 海 の 景色 は 絶景モノ 。
夏希 にも 見せてあげたい 。
いやいや 、そんなこと より 。


小森 クン を 探さなきゃ 。
あなた

小森 ク ~ ン ?
いる ~ ?

呼んでみるものも 、返答 が ない 。


すれ違い に なっちゃった …?
あなた

もう 、どこに いるの ~

屋上 に 吹く 風 を 浴びながら 言った 。


その時 。
小森 隼
なんですか ~ ?
どこからか 、声が … !
あなた

どこ !?

小森 隼
ここですよ ~ 
小さな 屋上 に ある 建物 の 横 から


手 が 見えて 、上下 に 振っている 。
あなた

小森 クン !

私 は 駆け寄った 。
そこに 、小森 クン が 寝転んでいて 
小森 隼
なんですか ~ ?
ひょいと 起き上がって 上目遣い 。
今 、少し だけ 可愛く 思える 。
あなた

これ !
1個 で 大丈夫 !

袋 を 差し出した 。
小森 隼
あぁ 、これ 。
先輩 に あげたんですよ ?
あなた

え ?

小森 隼
先輩 、昼食 
買ってなかったから!
もう 、売店 に なかったし…
俺 、ちょっと 減量 に
挑戦 しよ ~ かなって
思ってたんで!
あなた

でも 、食べなきゃ!
お金 も まだ だし …

小森 隼
いいですよ 。
食べてください !
その分 の お金 は
忘れます !
また 、心 を くすぐられるような 笑顔 。
あなた

う ~ ん …
なら 、食べよっと 。

小森 クン の 横 に 座る 。
あなた

隣 いい ?

小森 隼
あ 、はい !
私 は もらった いちごパン の 袋 を 開ける 。
開けた瞬間 、風 と 共 に


私 の 鼻 の 中 へ 、


いちご の 香り が 漂ってくる 。
食パン と 食パン の 間 に いる


赤く て いい香り の いちごジャム 。
あなた

いただきます …

最初 の 1 口 ──────
あなた

美味しい!

小森 隼
ですよね ~
俺 、ここに 来た時
一番 最初 に 買ったのが
この 、パン なんです 。
あなた

へぇ ~ !

このまま なら 何口 でも いけそう 。
小森 隼
美味しそうに 食べますね 。
あなた

え!

やばい …


見られてた …


恥ずかしい …
あなた

恥ずかしいから
見ないでよ ~

小森 隼
いいじゃないですか ~ !
美味しそう に 食べる人 って
とても 、魅力的 だと 思います
そう 、真剣 に 話す 


彼 の 横顔 は さっきまで と


同一人物 では ないみたい 。
あなた

そう?
それは 、嬉しいなっ!

小森 隼
はい!
あなた

てか 、ねぇねぇ ~

小森 隼
なんですか?
あなた

ここの 、景色 めっちゃ
眺め いいよね ~ !

小森 隼
はい …!
俺 の ベストスポット です 。
あなた

友達 にも 教えて …

小森 隼
俺 、ここの 場所 まだ
誰にも 教えてないんですよ 。
あなた

え?

小森 隼
先輩 が 初めてです 。
あなた

そ 、そうなの … ?

小森 隼
先輩 が 言うように ここは
結構 、景色 が いいです 。
なので 、あまり
知られたくない
というか … !
独り占め したくなるよね …


こんな 、綺麗 な 景色 。
あなた

分かった!
言わなきゃ いいよね!

小森 隼
え … ?
あなた

独り占め したくなるもんね 。
こんな 、綺麗 な ところ 。

小森 隼
独り占め なんかじゃ
ありませんよ 。
あなた

え ?
でも 、

小森 隼
ふたりじめ!
ですよ 。
それって 、私 も 入ってるの … ?
あなた

私 も 入って いいの ?

小森 隼
もちろん 。
言ったじゃないですか 。
先輩 が 初めて だって 。
私 が …


初めて …
あなた

うん !

ちょっと 、嬉しい気もする 。
小森 隼
また 、ちょくちょく
遊びに 来てくださいね 。
あなた

うん …
あ 、小森 クン 名前 は?

小森 隼
小森 隼 です 。
1 年 B 組です !
先輩 も 聞きたい !
あなた

森野 あなた !

( 森野 に 深い 意味 は ありません )
小森 隼
あなた 先輩 … !
今 、不意 に 呼ばれて ドキッと した 。
あなた

な 、なに?

小森 隼
いや 、呼んでみただけです 。
そういい 、下 を 向く 隼 。
あなた

隼 ~

呼んでみた 。
小森 隼
はい!
なんですか!
あなた 先輩 !
不意打ち は ダメだって …!


隼 、仕返しか … !?
あなた

もう …!
じゃ 、また 来るね 。

小森 隼
明日 …!
また 、来てくれますか?
あなた

うん!
来るね 。

隼 は 幸せ そうな 顔 。


その顔 は とても 愛おしい 。


隼 と 話してると 面白くて


楽 な 気持ち で 居れて いい …


早く 、明日 に なれ … !

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