1年生 の 教室前 は 賑わってるなぁ 。
まだ 、慣れてないからかな 。
懐かし ~ な ~ 。
私 も 、なかなか 友達 作り に
苦戦 しててね ──────
今 の 、目的 なのは
唯一 、知ってる 名前 。
" 小森 クン "
を 、探さなきゃ 。
周り に いた 男子 に 聞く 。
情報 を 教えて貰って
私 は 急いで 、屋上 へと 走る 。
屋上 の 扉 の 前 。
何故か 、ドキドキ する 。
屋上 って なかなか 入れないからかな 。
ガチャ …
眺め 、最高 じゃないか ~ !
ここから 見える 海 の 景色 は 絶景モノ 。
夏希 にも 見せてあげたい 。
いやいや 、そんなこと より 。
小森 クン を 探さなきゃ 。
呼んでみるものも 、返答 が ない 。
すれ違い に なっちゃった …?
屋上 に 吹く 風 を 浴びながら 言った 。
その時 。
どこからか 、声が … !
小さな 屋上 に ある 建物 の 横 から
手 が 見えて 、上下 に 振っている 。
私 は 駆け寄った 。
そこに 、小森 クン が 寝転んでいて
ひょいと 起き上がって 上目遣い 。
今 、少し だけ 可愛く 思える 。
袋 を 差し出した 。
また 、心 を くすぐられるような 笑顔 。
小森 クン の 横 に 座る 。
私 は もらった いちごパン の 袋 を 開ける 。
開けた瞬間 、風 と 共 に
私 の 鼻 の 中 へ 、
いちご の 香り が 漂ってくる 。
食パン と 食パン の 間 に いる
赤く て いい香り の いちごジャム 。
最初 の 1 口 ──────
このまま なら 何口 でも いけそう 。
やばい …
見られてた …
恥ずかしい …
そう 、真剣 に 話す
彼 の 横顔 は さっきまで と
同一人物 では ないみたい 。
独り占め したくなるよね …
こんな 、綺麗 な 景色 。
それって 、私 も 入ってるの … ?
私 が …
初めて …
ちょっと 、嬉しい気もする 。
( 森野 に 深い 意味 は ありません )
今 、不意 に 呼ばれて ドキッと した 。
そういい 、下 を 向く 隼 。
呼んでみた 。
不意打ち は ダメだって …!
隼 、仕返しか … !?
隼 は 幸せ そうな 顔 。
その顔 は とても 愛おしい 。
隼 と 話してると 面白くて
楽 な 気持ち で 居れて いい …
早く 、明日 に なれ … !
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!