~主人公~
乙坂 未優(私)
~スタート~
これは、どこから広がったのか分からない噂だった。
この噂は、2日前ほどから広まっていた。
その噂とは、深夜0時の電話。
深夜0時に080-6666-8888とかけると、出てくるらしいが、1日に1人だけしか出来ない。
早い者勝ちってことだった。
噂によると、殺したい相手を言うと、翌日には、死ぬみたいだった。
でも、今の私は、まだその噂を信じていなかった。
~翌日~
私が、学校に向かっている途中、隣の同じ制服の人が噂をしていた。
声が大きかったから、結構聞こえた。
その内容が、あの噂で本当に死んだ人がいるって言うことだった。
私は、嘘だと思っていた。
~学校~
私は、親友の奏(かなで)と一緒に体育館に向かった。
私の親友は、名前と同じで、男っぽい性格なのだ。
でも、その性格がいいらしくて、この学校では、先輩や後輩どちらからも、人気だ。
体育館に着くと、椅子に座った。
私の学校では、朝礼が毎日ある。
座る場所は、好きな所でいいとなっている。
だから、私は、毎日、奏と座っている。
しばらくして、朝礼が始まった。
私は、今日もつまらない話かなと思ったから、スマホをいじっていた。
けど、次の瞬間、とんでもないことを聞いた。
『今日、2年1組 織部 美咲さんが亡くなりました。原因は、不明です。皆さん、知っている事があれば、この後校長室へ来てください。』
そう校長先生が言った。
織部 美咲は、可愛いで有名だった。
1人でいる事が多いい人だった。
もしかしたら、誰かが、あの噂を試したかもしれない。
そして、校長先生が体育館を出た瞬間、女子が笑い出した。
笑いながら言っていた。
『調子に乗ってんのが悪かたんだろ。』
『ぶりっ子だよね。』
『喋り方とかムカつく。』
『男子が寄ってくるたび、可愛こぶってた人?』
『そうそう!』
色々な悪口が聞こえてきた。
その時、奏が私の手を引っ張った。
そして、体育館を出た。
『あーゆうの苦手何だろ?』
奏が聞いてきた。
『うん。ありがと!』
私は、そう言った。
私は、助けてくれて本当に嬉しかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!