第4話

episode3
18
2019/02/17 06:23
「感じ悪いなこいつ、とか思わなかった?」

俺は率直に聞きたいことを神谷に聞いた。

「え、なんで?思うわけないじゃん!あそこで案内するってなったとき嫌だとは一回も言わなかったし、ちゃんと理由も説明してくれたし、感じ悪く思うとこなんて一つもなかったよ!」

初めて接するタイプの女子に俺は困惑する。

「そう…なんだ…」
「うん!…それよりあれは何?」
「え、あ、あれは図書室。」
「図書室!?めちゃくちゃ大っきいんだね!」

はしゃぐ子どものような神谷は、俺に気まずい思いをさせないためにわざと明るく振舞ってくれているように思えた。

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