ころんside
〈三人と出会う前〉
僕は見ず知らずの場所で目が覚めた
周りにはなにもない..........というか見えない
僕、さっきまでゲームしてたんだけど.......
そして、僕は急いで起動したが圏外になっていた
何十秒が過ぎた時スマホが画面真っ暗になった
そして、もう一回辺りを見渡すと
何者かが、僕を見ているような気がしてきた
そう呟いたその時だった
僕は急いで顔をあげた
そこには、無表情で近づいてくるさとみくんがいた
気のせいだろうか...........
いつもの彼じゃないみたい...........
まるで目に生気が感じられない........
命を諦めているような目だった........
僕がそう叫んだ瞬間、彼だった人は消えていた
そう僕が驚いていると
後ろから彼の声がした.....
だが、僕は怖がり過ぎていて
いつもの汚い声が出てしまった
背後にいた彼は僕の叫びにより耳を抑えていた
そこにはさっきの彼じゃない、いつもの彼がいた
そして僕はなにも言わず抱きついた
彼は全く理解していなかったけどね笑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!