ついに今日だ!
今日、赤ちゃんに会える!
手術もきっと成功して
楽しい日々が待ってる
頑張らないと。
ーーーーーーーーーー
『あなた〜』
「あ!ぐく!」
日によって呼び方変わってるの気にしないでね
「今日!!赤ちゃんに会えるよ!」
『そうだなッ!』
看護師さん〈あなたさんそろそろ着替えてください。〉
「あ、はい!」
「着替えてくるね〜」
『ん。いってら』
ーーー10分後ーーー
「ただいま!!」
看護師さん〈そろそろなので手術室行きましょう。旦那さんもご一緒に〉
「『はい。』」
廊下を手を繋いで歩いてるちょん夫婦推せる←
看護師さん〈それではここからはあなたさんだけで。〉
「ぐぅ、私頑張って来るね!!」
『あぁ、頑張って来いよ!』
『約束守れよ…。』
「分かってるってッ!」
〜手術室〜
医師〈麻酔しますね。〉
「はい。」
〜一時間後くらい〜
医師〈……さん、お母さん!おめでとうございます!!元気な男の子ですよ!〉
👶🍼「おぎゃーおぎゃー」←泣いてますよ。
「泣」
赤ちゃん撫で撫でしながら
「生まれてきてくれてありがとう(泣)」
お医者さん〈それでは、次の子宮癌摘出手術を行います。〉
あなたちゃんは麻酔中
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その頃のジョングク氏は
看護師さん〈お父さん、元気な男の子ですよ〜〉
『泣』
『かわいい……。シウ…生まれてきてくれてありがとう。』
ーーーーーーーーーー
医師〈これは……
転移が酷い。
残念だが摘出手術はできない。〉
ーーーーーーーーーー手術終了
医師〈旦那さんを呼んできてくれ。〉
看護師さん〈はい。〉
「なんでしょうか?あなたの癌は摘出出来たんでしょうか?」
医師〈その事なんですが…〉
医師〈癌がいろんな所に転移しておりまして摘出は難しいと判断して手術はやめました。〉
「……え?」
医師〈今後のことなんですが、あなたさんはあと生きれて数週間と言ったところでしょう。
病院で治療をするか、お家で過ごすかの2選択です。
ちなみにですが、赤ちゃんはまだ未熟なためお家で育てるのは難しかと……。〉
『そ……ん…な。』
『これはあなたが起きてから決めます。』
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!