my home
シーン
沈黙を破ったのはあなただった。
「ねぇ?ぐく?」
『ん?』
「私ね。赤ちゃん……産みたい。
私は死んでもいいから赤ちゃんは守りたい。
だって、私初めて……何かを守りたいって思ったから……。
赤ちゃんは私のお腹な中で一生懸命生きてるし、
昨日ね。初めて私のお腹な中を蹴ったの。(泣)
生きてるんだな。って。
あー。本当に私お母さんになるんだ。って
だから、絶対この先何があっても守らなきゃな。って。
私はこの子を産みたいし、この子を逃しら、もう……赤ちゃん出来ないから。
ぐくとの子供ができなくなっちゃうから。(涙)
しかも、もうすぐで、性別も分かって、
女の子ならかわいい服着させたいし、ぐくとの子だから可愛いこと間違えない。
男の子なら。やっぱ元気な子にしたいし。
絶対かっこよくなる。
とか、色々、未来の事考えながら、ぐくの帰りまってたりして楽しかった。
だから、私は何があろうと、この子は絶対に産む!(泣)
だって
この子は
私の
宝物だから___。」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!