第6話

お話。
267
2020/06/21 16:10
放課後
テヒョン
テヒョン
あなた、!お待たせ。
あなた

テヒョン。

テヒョン
テヒョン
帰ろっか、
あなた

うん。

あの後、テヒョンから返信が来て、一緒に帰ることになった。
テヒョン
テヒョン
……
あなた

……

正直言って、だいぶ気まずい……
だって、元彼だし?嫌いになって別れたわけじゃないし……いや、テヒョンは嫌いになったのか。
浮気、、、、したわけだし、、
テヒョン
テヒョン
……、、、話、って、、、なに、?
あなた

……あ、あぁ

なんの話したかったんだっけ?
スンチョラのこと?浮気のこと?今私のことどう思ってるか?どうして浮気したか?
聞きたいことが多すぎて、忘れてしまった。
あなた

……、テヒョンは、どうしてそんなに私と別れたくないの?

本当は、もう私のことなんてなんとも思ってないくせに。
テヒョン
テヒョン
そんなの、まだ好きだからに決まってるでしょ?
あなた

好き、?は?浮気したくせに?この後に及んでまだそんなこと言う訳?

テヒョン
テヒョン
だからっ、話を聞いてよ、!
あなた

っ、なに?

テヒョンが初めて私に対して叫んだ。
少し、というか、すごい驚いて、びっくりした。
テヒョン
テヒョン
ご、ごめん、びっくりしたよね、大きな声出してごめん、
あなた

大丈夫、。

テヒョン
テヒョン
あの、、、ね、あの子のことは、、、誤解なんだ
あなた

誤解ね、、、しっかり仲よさそうにしてるところ見たんだけど?

テヒョン
テヒョン
だから、、、それが誤解なんだって
あなた

……

テヒョン
テヒョン
なんか、サラナは付き合ったらつもりみたいなんだけど、俺、告白された覚えもないし、OKした覚えもないんだよ……
あなた

、、、、え、?

テヒョン
テヒョン
……、なんか、学校行ってたらいきなり路地に連れ込まれて、やっと付き合えたねって、、、わけわかんないこと言われて、、、
あなた

……、、、そうだったんだ、、ごめ、ん、

ねぇ、テヒョン。
私はあなたのその切なそうな顔に弱いんだよ。
知ってるでしょ?
なのにどうして……、、
そんな切なそうな顔するのよ、
テヒョン
テヒョン
あなたを、、裏切るつもりなんてなかった……、だけど、、、あなたを傷つけちゃったことに変わりはないよね、、ごめん……、
あなた

……、もういいよ、テヒョンの言いたいことはわかったし、浮気じゃなかってことも十分伝わった。

テヒョン
テヒョン
本当!?
あなた

うん。

テヒョン
テヒョン
じゃあっ!
あなた

でも、私はもうテヒョンとは付き合えない。

パァッて効果音がつきそうなくらいの笑顔から、私のこの一言で一瞬にして真顔に変わったテヒョン。
真顔というより、、驚いた表情。
テヒョン
テヒョン
えっ……、?どうして、?
あなた

……テヒョンが浮気したからとかじゃなくて、私がもうテヒョンの隣にはいられないの。

テヒョン
テヒョン
あなたは、もう俺のこと好きじゃない、?
あなた

好きだよ、

嫌いになんてなれるはずないでしょ?
今の事実を知っても知らなくても、私はきっとテヒョンのために涙を流していただろうし、、憎んでたと思う。
テヒョン
テヒョン
だったら、、、別れなくてもいいじゃん!!
あなた

ダメなの……、

テヒョン
テヒョン
どうしてっ……?
泣きそうな顔にならないでよ……、私だって、別れたくないよ……
だけどこのまま、テヒョンと付き合ってたら私は、、、テヒョンに依存しちゃう……、
弱くなっちゃうの、、もう、こんな苦しい思いしたくないの……、
自分に……、自信がないの、
あなた

私は、、テヒョンの隣にふさわしくないの、、、自信がないの……、テヒョンはかっこよくて、優しくて、面白い。いつも私のことを考えてくれて、すごく嬉しかったし、、、そんなところが大好きだった、

あなた

だけど、、、私なんかがテヒョンの彼女でいていいのかなって、思う時もあった、、だから、テヒョンとサランちゃんが路地で仲よさそうに喋ってるところを見て、、私じゃやっぱり釣り合わないんだって……、改めて思ったの、

あなた

テヒョンの隣にふさわしいのは、、私じゃないんだよ、笑
ほんと、今更気付くなんてね、笑情けないよ……、テヒョンごめんね、?大好きだよ。こんな私と付き合ってくれてありがとう、

テヒョン
テヒョン
あなた……、俺はあなただから優しくするし、あなただから、隣にいてほしいって思うんだよっ……?俺からあなたを奪ったら何が残るっていうの、、?
あなた

テヒョンにはいっぱい残るものがあるよ。優しさと、かっこよさと、面白さ。この3つは私が好きだったテヒョンだよ。だから、、絶対に捨てないで?これがテヒョンの中に残った最後の私だから、。

テヒョン
テヒョン
いやだっ!俺はあなたに一緒にいてほしい!!別れるなんていやだよ!!
あなた

……、ごめん、

ねぇ、テヒョンごめんね、

私、テヒョンが大好きだったよ、?


それはテヒョンも一緒なのかな、?


もしそうだったら嬉しいな、

私の片思いじゃなかったらすごく嬉しいな、
私はそのまま、泣きじゃくるテヒョンを置いて、家に向かって歩いた。
??
なかなかひどい振り方するんですね。
あなた

……誰、?

??
知らないですよねㅋㅋㅋㅋ俺はあなたの片割れの後輩です。
あなた

ジミナの後輩?

??
はい。
あなた

名前は?

ジョングク
ジョングク
チョン・ジョングクです。あなたさんですよね?
なんなんこの子。
え、、、誰?
あなた

……、そうだけど、、

ジョングク
ジョングク
俺はジミニヒョンと同じダンススクールに通ってるチョン・ジョングクです。97lineです。よろしくお願いします。
あなた

う、うん、よろしくね?てか、どうして私の名前知ってるの?それに、私の顔も。私と君は初対面だよね?

ジョングク
ジョングク
そうですね、でもジミニヒョンがいつも携帯で写真を見せながらあなたさんの話するんです。いやでも覚えますよね
あなた

いやでもって何いやでもって。

ジョングク
ジョングク
へへ
あなた

……、悪いけど、帰るね?

ジョングク
ジョングク
あの人、まだあなたさんのこと好きみたいですよ?いいんですか?それに、あの人だけじゃなくて、あなたさんもあの人のこと好きそうに見えます。
何この子、、、なんでこんなにわかるの、?
あなた

……、好きだよ、大好きだよ。、

ジョングク
ジョングク
じゃあなんで別れるんですか。
あなた

……、気持ちのすれ違い。

ジョングク
ジョングク
違います。顔に書いてますよ?自信がないって。
あなた

っ、、、

ジョングク
ジョングク
なんで自信持たないんですか?なんで持てないのかなぁ
あなた

……、あなたに何がわかるの、?

ジョングク
ジョングク
俺は何もわかりませんよ。あの人でもなければ、あなたさんでもないんで。俺は。
あなた

……、、、辛いの、隣にいて、、、嘲笑われるのが……、似合わないって言われるのが……

ジョングク
ジョングク
……、ならなんで似合う人になろうとしないんですか?
あなた

……、え、?

ジョングク
ジョングク
……、何もないです。ジミニヒョンにあなたさんを泣かせたなんてばれたら俺殺されるんで、泣き止んでください。
ジョングク君?に、言われるまで気がつかなかったけど、私はいつの間にか泣いていた。
ジョングク君は私よりも年下のくせに、考え方が大人で、どっちが年上なんだろうって思ってしまうくらい
ジョングク
ジョングク
俺、帰りますね。ジミニヒョンには俺が今日ここにきたことは内緒ですからね。
あなた

う、うん……

ジョングク君はそうとだけ言い残して、スタスタと歩いて帰っていった。
変な子……なんだか、少し、心が温かくなった気がする。
ジョングク君のおかげ……とでもいっといてあげようかな。笑

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