第4話

涙と遅刻
306
2020/05/14 06:10
スンチョル
スンチョル
おはよ
あなた

おはよ

昨日、スンチョラと付き合ってるふりするってことになったのはいいけど、、、
スンチョル
スンチョル
……、どうすんの?
あなた

いや、それな、

正直、いつもと変わりません。
ジミン
ジミン
おっはよぉぉぉぉぉぉ!!!!!ねぇ!あなたって俺のこと置いていく天才なの!?朝起きたらちゃんと布団も片付けられてて、下降りたらオンマしかいなくて、アッパもあなたもいなかったんだけど!?!?!?
(ジミンちゃんキャラ崩壊しちゃってますよねぇ……ジンさんっぽい…… by作者)
あなた

お前と来たらうるさいから!!!!1人で行きたいの!!!

レア
レア
おはよ〜、、、え、どうした?
ジミン
ジミン
うぅ……あなた……泣
レア
レア
なんで泣いてんの。恐怖。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
あなた

何?

レア
レア
あっ!!昨日のイケメン転校生だよ!
あなた

あー、なんか言ってたねー

興味無。
スンチョル
スンチョル
なぁ、付き合ってる振りって言っても、なんもすることなくない?
ジミン
ジミン
あるよ。手繋ぐの。
レア
レア
そーそー!こうやって
あ、レアちゃんジミナに恋人繋ぎ!!
あなた

やだ、レア積極的。

レア
レア
ちげーわ。な?ジミナ。
ジミン
ジミン
お、おう////
レア
レア
いや、そこで照れんな?
スンチョル
スンチョル
じゃあ手繋ごー
あなた

うんー

まぁ別に手なんか繋いだところでね〜ㅋㅋㅋ
誰も見てないよね〜
テヒョン
テヒョン
あなた……、?
あなた

…テヒョン、

テヒョン
テヒョン
誰、そいつ……
あなた

……

スンチョル
スンチョル
彼氏だけど
私がなんて答えようか迷った時、真っ先に答えたのはスンチョラだった。
テヒョン
テヒョン
なんで、?俺達……まだ別れてないっ……!!
あなた

……浮気したらお別れでしょ?

テヒョン
テヒョン
嫌だよっ……俺まだあなたが好きっ……
何それ。意味わかんないんだけど?
あなた

浮気したくせにまだ私が好き?笑わせないで。私は浮気したテヒョンなんか、好きじゃない。どうしてわかんないの?誤解だったとしても、私はもうテヒョンの隣に居たくない。私が嫌なら、そう言えばよかったじゃない。テヒョンは、私じゃ不満足なんでしょ?私、テヒョンの顔も見たくない……

テヒョン
テヒョン
っ……ごめんっ、、
あなた

……もう、喋りかけないで。私とテヒョンは終わったんだよ。

そう言い残して、私はスンチョラと手を繋いで教室に向かった。
スンチョル
スンチョル
……あなた?
はっ……
あなた

ごっ、ごめん。その、、、

スンチョル
スンチョル
いや、いいけど……大丈夫、?
あなた

ははっ……、、好きなら、、浮気なんてすんなっつーの……

まだ、、、好きだったのにな、、、
ぎゅうっ……
あなた

えっ……

スンチョル
スンチョル
別に、無理して笑わなくていいんじゃないの。好きな人に浮気されるって、辛いだろ。
スンチョラは私の背中をポンッ、ポンッとテンポよく叩いてくれた。
スンチョラの声が優しく、私の心に響いて、、スンチョラの胸の中で泣きざるを得なかった。
あなた

うぅっ……っ……

どうしてこんなに辛いかなんて、聞かれなくてもわかってる。
私がまだテヒョンのことを愛してるからだ。
浮気した、最低なキム・テヒョンが好きだからだ。
テヒョンを忘れられないのは、いつも隣で私を支えてくれていたから。その、優しいテヒョンが私の胸の中に残っているから。
忘れたいのに忘れられない。
テヒョンを忘れたいけど忘れたくない。
テヒョンが好きなのに、私ばっかりテヒョンに夢中で、
もう、、、辛いだけだよ……
スンチョル
スンチョル
……、落ち着いた?
あなた

うん、、

スンチョル
スンチョル
……、どうする?もう授業始まってるけど……
あなた

えっ……

時計を見れば、9:06だった。
あなた

ごっ、ごめんっ……

私だけ遅刻扱いならまだしも、スンチョラまで巻き込んでしまって、、、少し申し訳ない。
あなた

置いて行ってくれても良かったのに!

スンチョル
スンチョル
いや、彼女が泣いてるのに放っておけないだろ。
あなた

彼女って…ㅋㅋㅋまぁ、そっか。ありがとう!

スンチョル
スンチョル
お、おう。
あなた

1限目サボったら流石に怒られちゃうかな?

スンチョル
スンチョル
ソクジン先生だから大丈夫だろ。後でなんで遅れたか聞かれたら、寝坊ってことにしとけば?
あなた

ユンギ先生にバレたら終わりだよ。

スンチョル
スンチョル
わ、そうだ……
ユンギ
ユンギ
お前ら、何してんだ。
スンチョル
スンチョル
うわぁぁぁぁ!!
あなた

うわぁぁぁぁ!

後ろに立っていたのはまさかのユンギ先生。
この先生怖いんだよ……
ユンギ
ユンギ
彼氏に振られたからって、泣いてんじゃねーよ。おら。さっさと戻れ。今日のところは訳ありってことで見逃してやる。
あ、以外と優しい!!
あなた

ユンギ先生は、本当にユンギ先生ですか?

ユンギ
ユンギ
何わけわかんねーこと言ってんだよ。俺も、教師だ。生徒を心配するのは当たり前なんだよ。
ほらさっさと行け。ってめんどくさそうに言うユンギ先生に少しだけ、かっこいいなって思ったりして
スンチョル
スンチョル
行こっか。
あなた

うんっ!先生ありがとう!

ユンギ
ユンギ
ん。
スンチョラと2人で走って教室に向かった。

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