第4話

#4
7,644
2019/03/09 06:15
その日も教科書をビリビリに破かれていて、
とてもじゃないけど見れなかった。
なな
なな
先生、教科書を忘れました。
先生
ん?
先生
忘れるなよ!
なな
なな
はい...
先生
昼休み職員室に来るように、
なな
なな
(え、何だろう...)
なな
なな
はい
先生
じゃ、授業始めるぞ
                                 ―授業終了―
私は言われた通り職員室に行った。
なな
なな
あの、先生なんですか?
先生
お前、いじめられてるんじゃないか?
なな
なな
え、いえ
先生
じゃあこれはなんだ?
先生の手にはびしょ濡れの、体操服があった。
なな
なな
え...
先生
女子トイレの便器にあったそうだ
なな
なな
私のじゃありません...
先生
ここを見なさい
そこには、私の名前が書いてあった。
なな
なな
...
先生
誰かは聞かない、だが辛くないのか?
なな
なな
...
なな
なな
(バレたらもっとひどい事される...)
先生
正直に話しなさい、
先生
私はあなたの話し相手になってあげますよ?
なな
なな
(は?何言ってるの?)
なな
なな
いや、結構です。
先生
誰にも言えない気持ちも私に話してごらん
先生
先生は味方だよ
なな
なな
(味方...)
私はつい先生に気を許してしまった。
それから、私は先生に辛かった事を全部話した。
先生は優しい顔で、励ましてくれた。
久しぶりに、心があったかくなった。
とても心地が良かった。
それから私は先生のとこに行って話すようになった。

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