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海
そう呼びながら駆け寄ると、砂浜で水軍たちに指示を出していた兵庫第三協栄丸は、
こちらに気付いて、おう、と片手を上げた。
そう言って、あなたは学園長先生からの手紙を第三協栄丸に手渡す。
立ち去っていく第三協栄丸と入れ替わるように、積荷を抱えた網問が歩いてきた。
それ、船の荷物ですか?と聞くと、網問は そーそー、と笑う。
船の上から、鬼蜘蛛丸が手を振っていた。
海の上だからか、顔色は良さそうだ。
そう言うと、網問はやったー!と喜んだ。
それを聞いていた義丸が鍋の用意をする東南風に、1人増えるぞー、と呼びかける。
義丸は 出来たら呼ぶわ、と言い残して去っていった。
海の方に目を凝らすと、遠くで小舟に乗った水練の2人が魚を獲っているのが見える。
あなたは草履を脱ぎ、近くの浅瀬の岩に腰掛けた。
足を動かす度に、水がちゃぷちゃぷと音を立てる。
ひんやりして気持ちがいい。
しばらくして、海から戻ってきた舳丸と重があなたを見つけ、
と驚いたような顔をした。
2人が乗っていた舟には、たくさんの魚が積まれている。
さすが水練さん…!と感嘆すると、重は
と照れくさそうに笑った。
ふと、舳丸が思い出したように、懐から何かを取り出し、あなたに差し出す。
きらきらと輝くそれを嬉しそうに受け取った彼女の頭を、舳丸は優しく撫でた。
重と舳丸に手を引かれ、あなたは水軍館に向かった。
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こんにちは!茉莉彩です!
気づいたらお気に入りが900になってて、思わずスマホを落としてしまいました
こんな駄作者に付いてきてくださり、本当にありがとうございます!😭😭
今後ともよろしくお願いします!
次回も見てね!
ばいちゃ(*・‐・*)/