第18話

勝つための特訓
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2020/05/24 07:04
円堂監督に言われた通り河川敷にきたけど…
先輩達の中には特訓はしない人もいるみたいだ

学校のグラウンドでは見えないものってなんだろ

天馬・信助はやる気満々みたいだね


円堂「おっ 来たか!」

天馬「はい!よろしくお願いします!」

信助「よろしくお願いします!」

『よろしくお願いします〜』


私達は円堂監督に挨拶をする

監督が何を考えてるのかも知りたいし、シードだってバレるのも嫌だから、私は1年生2人と一緒の行動をすることにした


円堂「ははっ 固くなってるとケガするぞ
天馬はドリブル、信助はジャンプ、あなたは全体的に得意だったよな。まずは得意技にみがきをかけるんだ。」


もう得意技の分析済みなの?仕事はっや…


円堂「天馬は俺が良いと言うまでドリブルの特訓!信助はヘディングの特訓だ!」

天・信「「はい!」」


『監督。私はどうすればいいですか?』

円堂「そうだな…あなたは一足先にシュート練習だ。」

『はい!』


円堂監督は私にボールを渡してくれた

先輩達はやっぱり特訓に参加しないみたい


円堂「よし!次はシュート練習だ!」


天馬と信助も加えてシュート練習を始める


相変わらず先輩達は端っこで練習を見ながら何か言っているようだ


円堂「おい お前たちもそんな所にいないで来いよ。一緒に特訓しようぜ。」


円堂監督の言葉で 見ていた先輩達はぞろぞろと練習に参加する

円堂さん、流石だわ…


円堂「よし それじゃ次のシュートは剣の番だ!」

剣城「何…?」

円堂「ずっと見てるだけじゃつまんないだろ?
サッカーやろうぜ!」

剣城「…虫唾が走るぜ。あんたの「サッカーやろうぜ」 には。」

円堂「そうか」

剣城「いいだろう。やってやるよ。」


…剣城くんがサッカー部で練習を?


信助「ちょ ちょっと天馬、あなた なんかまずい雰囲気だよ 下がった方がいいんじゃない?」

『ちょっと下がって様子を見てようか…』


円堂監督と剣城くんの1VS1…ってこと?


剣城「デスソード!」


剣城くんの必殺技は円堂監督の顔の横スレスレを通りゴールに入る


円堂「すごいシュートだ。やるじゃないか剣城!」

剣城「…!ふざけやがって」


剣城くんは おこ みたいです。
スタスタと歩いていってしまいました。


天馬「必殺技で止めると思ったのに…」

円堂「よーし それじゃあ今日の特訓はここまでだ」

倉間「結局、学校のグラウンドじゃ見えないものって何だったんだ…」

円堂「皆 勝つための特訓をしに来たんだろ?だったら見えたじゃないか。
本気で勝利を目指してる仲間の顔さ。本当のサッカーをしたいと思っているヤツらのな」

天馬「皆がここにいる…それが今日の特訓だったんだ」

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