第39話

監督はわかってて…?
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2020/10/18 04:47
剣城くんはフィフスセクターに逆らい、雷門チームとして 試合を続けた



磯崎「チッ…裏切り者が!」


茜「剣城くんがこうなること もしかして監督はわかってて…?」


円堂「……。」



円堂監督は堂々とした表情を浮かべた



剣城くんがフィフスセクターを裏切ることがわかってた、って…



ピピーッ



ここで前半終了のホイッスル

前半だけでも皆 結構なダメージを負っていた



音無「やっと前半が終わったけど 皆 もうボロボロだわ…。」

水鳥「天馬 大丈夫か」

天馬「はぁ…はぁ…。はい、大丈夫です。後半も頑張らないと!」

霧野「…俺もやるぜ。アイツらを…倒す。」



そう言う天馬も霧野先輩もボロボロで
このまま試合を続けるのは難しそうだった



神童「よせ 霧野!そんな足で試合に出たら本当にサッカーができなくなるぞ!」

霧野「だけど これで負けたら本当のサッカーは永遠にできなくなるんだ!
どうせできなくなるなら…俺は本当のサッカーを守るために戦う!」

神童「霧野……。」


霧野先輩が神童先輩から離れたのを見て、私は霧野先輩に話しかけに行った



『霧野先輩』

霧野「あぁあなたか。何だ?」



霧野先輩は何事もないような笑顔を浮かべた



『霧野先輩…無理しないくださいね。本当は立ってるのも辛いんですよね…』



あんな細工がしてあるスパイクで蹴られて無事な訳がない



霧野「…ははっ、やっぱりバレてるのか?でも 大丈夫だ。俺はやれるだけの事はやるよ。ただ…」

『ただ…?』

霧野「足でまといになるかもしれないと思うと…」



霧野先輩はそう言うと少しうつむいた


全力で戦いたいけど 皆に迷惑は掛けたくない
そんな2つの気持ちが混ざっているような…



『大丈夫ですよ、きっと。』

霧野「……?」

『…霧野先輩の周りには仲間がいますから。』

霧野「……そうか。ありがとう あなた。後半も頑張ろうな。」


霧野先輩は私の肩を叩き、歩いて行った

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