円堂「車田!天城!倉野!浜野!それに速水!
お前たちはあいつらを見て何も感じないのか?
一緒に練習して 汗を流して サッカーが上手くなりたいとやってきた仲間なんだろ?
その仲間たちの戦っている姿を見て何も感じないのか!
お前たちだって感じているはずだ!
あいつらと同じようにサッカーを守りたいっていう気持ちを!」
休憩中、円堂監督は天馬側ではない部員たちに声をかけていた
天城「……。」
車田「ぐっ ぐぐぐぐ…」
円堂監督の言葉に天城先輩は考えるような表情を浮かべ、車田先輩は何をこらえるような声を出した
車田「うおおおおー!あーっ!くそーーっ!わかったよ!!これ以上アイツらの好きにはさせない!相手が誰だろうが構わない!俺たちは俺たちのサッカーを守ってみせる!」
天馬「車田センパイ!」
天城「俺も行くド!やっぱり 仲間がこんな風にされて見過ごすなんてできないド!」
浜野「やっぱ 行かなきゃマズいよね、この展開」
倉間「…フン」
速水「え?え?じゃ じゃあ俺も!」
今まで反対側だった人達が次々に天馬側についていく
音無「やりましたね 円堂監督!皆の思いが通じたんですね!」
円堂「ああ!」
車田「いいか!これからが本当のサッカーだ!俺たち雷門のサッカーを見せてやるぜ!」
天馬「はい!!」
監督1人の声で皆の気持ちが変わった
雷門は完全にフィフスセクターに逆らうムードになってしまった
円堂監督…一体何者なの…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。