元木side
はぁ。
俺、何やってるんだろう。
やっぱりそーたは俺の事
恋愛として好きなんて思ってない。
そんなの、初めからわかってたことじゃ、
でも、少しだけ期待した俺は、
もう、そーたの事が好きすぎてたまらない。
一緒にパンケーキ行きたかったな。
1人で帰るのってこんなに寂しいんだ。
朝は頑張って笑顔作ってたけど、
だんだん辛くなっちゃった。
恋ってこんなに胸が苦しくなるもんなんだ。
ピコン
LINEだ。
クロちゃん、ありがとう。
でもこれは、俺の心の問題だから。
そう思っていると、
どうしてそーたは、ここにいるの?
アイツらとパンケーキ食べに行ったんじゃ、、
いゃ、これは幼なじみとしてだ。
そーたは、俺が幼なじみだから言ってるんだ。
でも、やっぱり期待ちゃうじゃん。
違う、こんな事言いたいんじゃない。
なんて言ったらいいの。
てか、今絶対そーた傷つけた。
ああああああああぁぁぁ、どうしよう。
そう言ってそーたは走って家に帰った。
そーた、すんごい暗い顔してた。
あんな顔初めて見た。
大好きな人傷つけて、
俺はどうしたらいいの。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。