第8話

ライオンキング
《Noside》

佐野「あなたちゃん!!」

『ん?どうしたん?』

佐野「実は…入所当時から聞きたかったことが
あるんです」

『聞きたかったこと?』

佐野「なんで…なんで注目の後輩が僕ってずっと
言ってるんですか?」

『あぁ〜それはな?』




















【約6年前】

佐藤の舞台の出演が決定

ジャニーズは佐藤だけで、他は舞台役者さんたち
ばかりって初めての経験

そして、ジャニーズじゃない人達がしている舞台を
見に行くことにした

それで見に行ったのがライオンキング

そこでヤングシンバ役の子に興味を持った

それが晶哉

小学生でここまで演技が上手く、歌も上手くて
綺麗な声

この子は凄いって思った

【数日後】

『あっ…』

誠也と駅前で待ち合わせをしていたら晶哉くんに
遭遇した

『あの…』

佐野「僕…ですか?」

『うん。佐野晶哉くんだよね?』

佐野「えっ…どうして知ってるんですか?」

『ライオンキング見に行ったの』

佐野「あっ!そうなんですね」

『歌声綺麗やし演技も上手で…めちゃくちゃ感動
しちゃった…(笑)』

佐野「ありがとうございます。で…あなたは…?」

『私は…』

末澤「あなた!遅なってごめん!!」

『あっ!誠也!遅いの珍しいな(笑)』

末澤「ほんまごめん!って…その子は?」

『前に話しためっちゃ凄い子』

末澤「あー…はじめまして」

佐野「はじめまして。彼氏ですか?」

『え?ちゃうちゃう!友達っていうか…仕事
仲間っていうか…家族っていうか…まぁ!彼氏
ではないで!』

佐野「そうなんですね」

『あっ!まだ言ってへんかったな。ジ…』

末澤「舞台とかダンスとか色々やってんねん!
俺ら!」

『ちょっ!ちょっと誠也来て!』











『何でジャニーズって言わせてくれへんの!!』

末澤「初めてあった人に事務所の名前言うヤツ
普通おる!?」

『えっ!?言わへん!?』

末澤「いくら相手が劇団四季入ってても言ったら
あかんやろ!」

佐野「なんの話してるんですか?」

『え?ううん!気にしんくてええで!私たちも
晶哉くんみたいな舞台で歌ったりしてるんよ。
いつかまたどこかで会えたらええな!』

佐野「はい!あなた…さん。いつかまた
会えた時は仲良くしてくれますか?」

『もちろん!!ね?誠也』


末澤「おう」




















それから数年後
晶哉がジャニーズに入所した