第40話
爆発
今日はちゃんと家にいた。
良かったぁ。
キッチンに立って2人で料理をする。
1人でいるのとじゃ、やっぱり安心感が
違うなぁ。
あ……
壮馬…真帆ちゃんのこと名前呼びなんだ…
こんなことくらいで嫉妬したり傷ついたり
してしまう弱い自分が嫌になる。
そんなこんなで…
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昨日見た夢を思い出す。
夢ではちゃんと話を聞いて慰めてくれた。
だからきっと大丈夫。
どうしようもないって…
まぁ、そうなんだけどさ。
あれ?
なんで悩みを話してるはずなのに
こんなにモヤモヤが残ったままなんだろう?
なんで、気持ちが晴れないの?
どうして?
分からない。
壮馬に話しても嫌な気持ちが消えなかったら….
どこで発散すれば、
それとも、ずっとこの気持ちを抱えて
仕事をしなきゃいけないの?
嫌だ。
嫌だ。
不安が言葉と涙になって零れ落ちた。
突然泣き出した私に戸惑う壮馬。
当たり前だ。
それでも涙は止まらない。
もういっそのこと、全部吐き出してしまおうか。
今まで思ったこと、全部。
その考えが頭を掠めた瞬間、
すっと気持ちが軽くなった。
全部言えば、
我慢しなくても、いいんだ。
夢と現実とのギャップ。
自分でも分かっていなかった私の本音。
1度言葉にしてしまうと、もう止めようがなかった。
こんなことを壮馬に言って何になる。
私の理性がそう言っている。
頭では分かってるんだよ。
でも、ずっとずっと、そうやって抑えてきたの。
ちょっとくらい、言わせてよ………
いつもの壮馬の目じゃない。
私を見据えているのは、
優しい目じゃなかった。
それだけ言うと、壮馬はさっさと行ってしまった。
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