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2021/04/12

第6話

🎨
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
雛!

雛が居たのは、中庭の花壇。

座り込んで花を見ていた。

瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
あなた、遅かったね〜
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
ちょっとねー。
あれ、虎太朗は?
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
柴崎君と購買に行ったよ。
アリサのこと、探してるんじゃないかな。
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
諦めないねぇ。
柴崎も。

少しチャラい見た目の同級生を思い浮かべて思わず苦い顔になる。

高見沢さんも大変だなぁ。

虎太朗、雛と居たかっただろうに……

後で話し合っとこ。

桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
待たせてごめんね!
お昼、食べよっか。
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
うん!

近くのベンチでお弁当を広げる。

今日のお弁当は卵焼きと、ウィンナー、それとサンドイッチ。

王道のお弁当だ。

チラリと雛の方を見ると、花壇を見ながらぼうっとしていた。

瞬き1つもしない。

どうしたんだろう。

桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
雛?
私がそう話しかけると雛はゆっくりとこちらを向いた。
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
ん?
どしたの?
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
元気ないね。
なんかあった?

私がそう訊くと、雛は少し眉を寄せて、いつもより瞬き多く笑みを浮かべた。

瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
なんもないよ?
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
嘘。
だって雛、嘘つく時の顔してる。
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
え!?
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
バレバレだぞー。
ホントにどしたの?
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
やっぱりあなたにはかなわないなぁ。
うん、あのね…恋雪先輩が___
恋雪先輩___綾瀬恋雪さんは雛の想い人。

でも、綾瀬先輩、夏樹ちゃんのこと好きだと思う、私が見るに。

雛もそれは勘づいているみたいで、想いを伝えることはなかった。
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
恋雪先輩が___
雛side

昨日、私は園芸部の仕事をするために花壇に来ていた。

先に居たのは
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
恋雪先輩!
綾瀬 恋雪
綾瀬 恋雪
瀬戸口さん。
早いですね。
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
先輩の方が早いじゃないですか。

横に並んで除草をする。

次は何が咲くのだろうか。

綾瀬 恋雪
綾瀬 恋雪
瀬戸口さんは丁寧ですね。
綺麗にしてもらって花達も嬉しいと思いますよ。
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
そうですか?
ふふ、嬉しいです。

しばらく話をしていると、突然名前を呼ばれた。

榎本 夏樹
榎本 夏樹
雛ちゃ〜ん、恋雪くーん!
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
なっちゃん!

声を掛けてきたのは虎太朗の姉のなっちゃんこと榎本夏樹だった。

返事をしながらチラリと横を向く。

綾瀬 恋雪
綾瀬 恋雪
榎本さん……

その顔を見ただけでやめておけば良かったと思った。

恋雪先輩の顔は切なくて、悲しいものだった。

これ以上見ているのは辛くなり、私は背を向ける。

瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
あ、私、用事思い出したんで今日は戻りますね。

恋雪先輩は突然の声に驚いたみたいだったけど、すぐに笑顔を浮かべてくれた。
綾瀬 恋雪
綾瀬 恋雪
はい。
頑張ってくださいね。

私、バカだ。
分かってたはずなのに。
先輩は私の事なんて特別に想ってくれないことくらい……

ーーー
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
って事があったんだ。
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
そっか。
瀬戸口 雛
瀬戸口 雛
へへ、なんか暗い話でごめんね!
食べちゃお!
桃瀬  (なまえ)
桃瀬 あなた
うん。

私達は何となく無言のまま、お弁当を食べるのだった。