守りますって言ったけど、何をどう守れば。
何て、僕は情けないことを。…
机にうつ伏せになっていると、
頭をポンポンと叩かれた
僕は手で輪っかを作る
***
放課後
僕よりノリノリのあなたは
ダッシュで3組に向かった
振り返るといつもの三人
シンプルに疑われ焦ってしまう
***
少し時間をとってしまい走って、杏さんの方へ向かった
3組をチラ見すると、杏さんはいなかった
しかも、あなたも。
すると、さっき話したはずの御三方と
あなたと杏さんが話している
とか思ってみんなの所へ行った
僕は杏さんの方をチラッと見ると
杏さんは何となくハテナが浮かぶような顔をしていた
杏さんはニッコリ笑ってスマホを取り出した
周りは隠さずニヤニヤしやがる
恥ずかしけど、どうどうと前で交換した
ちょっと、ビックリしたけど。交換しただけだよな
って自分にずっと言い聞かせた
「前に進めたのは進めたけど、少しビビってる」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。