思いっきり布団にダイブした
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朝、目が覚めると
みっくんから連絡が来ていた
『ごめん!今日彼女と朝一緒行く』
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みっくんが行けないから
駅に一人で向かっていた時だった
僕は会ってしまった
同じ学校の制服を着た子が座りこんでいた
恐る恐る声をかけてみると
その子は振り返った
声をかけたらもっと泣いてしまった
僕らはコンクリートに座った
腕時計を見ると
まだ15分くらいあれば間に合うくらいだ
名前も知らない彼女の笑顔を見たとき
なぜだか熱くなってしまった
今日は日記スラスラ書けた。
「勇気を出して声掛けてよかった。
大屋さん可愛かったな〜〜。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。