____ 数年後。
俺らの日常は、少しずつ元に戻りつつある。
周りがわちゃわちゃやっとる中、
俺はあなたの写真立てに今日あったことを話していた。
これはあの日から、毎日欠かさずにやっとること。
...まあそれは
俺の傍に来た、このお嬢ちゃんのおかげなんやけどね。
あなたの手には、大きなアルバム。
あなたの49日の時にしげが離さず持っていた、俺らにとっても大切なアルバム。
...ほら。
今の俺らの元気の源はあなたのこの笑顔。
中々喋りもせんし笑いもせんかったあなたが
段々と笑ってくれるようになって。
今では、昔のあなたの姿に戻りつつある。
周りの人からしたら当たり前なんやろうけど。
あなたが笑っとる姿見るだけで、俺はもうお腹いっぱい。
そんくらい幸せで、幸せで。
左頬にエクボを作ってあなたの頭を撫でるしげ。
俺らが泣きそうになったことは、ここだけの秘密。
俺らの幸せ。
まだまだこんなもんじゃない。
これから先、もっともっと幸せを掴んでいく。
俺ら次第で、人生は変わっていく。
これからも俺ららしく笑顔で乗り越えていこう。
もちろん、この8人でな。
【終】
「 虹色さんは期間限定パパ 」を最後まで見てくださりありがとうございました。
約2年書いてきた小説が、こんなにも皆さんに読んでもらえるなんて思いもしていなくてとても嬉しい気持ちでいっぱいです。
ここでこの家族のお話に幕を降ろしたいと思います。
ぜひぜひ感想等くださると嬉しいです☺️
お気に入り、ハート、コメントをしてくださった皆さん、ほんとうにありがとうございました。小説を続ける源となっていました。
ここでWESTさんとあなたちゃんの物語は終わりますが、これからもこの8人がたくさんの人に愛されていきますように。
この家族を最後まで見守ってくださった皆様、
この家族を愛してくださった皆様、
ほんとうにありがとうございます。
ちゅんちゅん🐤
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!