小さい身体で
それでも懸命に生きようと頑張ってくれた胸の鼓動が
だんだんと聞こえへんくなってきて、
俺にもたれかかってきてた小さな体の重みが
さっきよりズシっとのしかかる感覚。
耳元に感じてたあなたの息も、
体全体に感じてたあなたの温もりも、
少しずつ、薄れていった。
あの日から、
長かったような、短かったような。
.... あなたの、生命が消えた。
闘病生活が、幕をおろした。
伝えたいことも、
8人でやりたいことも、
まだまだいっぱいあったのに
それを神様は、
許してくれへんかった。
.... けどな、??
8人であなたの最期を迎えられたことだけは、
あなたにとって、幸せな最期やったと
思いたい。
あなたの頭を優しく撫でる神ちゃん。
泣き崩れる小瀧をなだめる照史。
下唇を噛みしめて、静かに涙を流す3人。
目を閉じれば、浮かんでくるのは
全部あいつとの思い出ばかり。
どれも昨日のことのように鮮明にでてきて、
懐かしさや悲しみで出てくる涙を
抑えることはできひんかった。
、、、ごめんな、あなた。
明日から笑うからっ、、、ゆるして、??
ドクンッ
あなた。
俺はずっとお前のことが大好きや。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!