車内に漂う異様な雰囲気。
あの電話から、だれもが一言も言葉をださなかった。
いや、誰も出されへんかった。
" つきましたよ、○○総合病院 "
マネにお礼だけ言って、俺らは早歩きで院内へと入った。
中にはいると、
「 っ、重岡くんに、、桐山くんたち、??」
さっき電話にでたであろう女の人が俺たちの前に立っていた。
「 、あなたちゃんね、?生まれつき、病気を持っていたらしいの。」
嘘やろ、??
そんなん、ぜんぜん感じひんくらい元気やったやん。
「 うん、 2歳ぐらいから症状がでなくなってたんだけどね、、、今、発症しちゃって、」
「 あなたちゃんね、難病なの。だから手術しても死んでしまう確率の方が高くて。、、、発見も遅かったから、もう手遅れらしくて、」
嘘や、、、、
あなたが、この世界から消えてしまう、、
おばちゃんに連れてこられた病室。
中にはいると、チューブやら機械やらで繋がれたあなたがおった。
こんなことになるなんて、思いもせーへんかった。
次会う時は、笑顔で。って、
当たり前のことやと思うてた。
余命は長くても半年。
短ければ、、、一週間。
いつ死ぬか分からへんこの状況で
あなたは今、懸命に生きようとしている。
明日、もしくは1秒後、死んでしまう可能性があるあなた。
、、、俺ら、また笑い合える、、んかな、、?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。