第104話

助 け て 。
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2020/05/19 12:10


パパたちが仕事に行って何時間か経った。


さっきまで不安で仕方がなかったけど


流星から今家に向かってる、ってメールが届いて少し安心した。








ピンポーン



貴 方
........?

流星.......かな、?



恐る恐る画面を覗くと、
貴 方
っ、!!


「ねぇ、あなた。いるんでしょ?」


「はやく出てこいよ。」

貴 方
なんで......。



画面に映っていたのは


流星でも、パパたちでもなく





今一番恐れていた人たちだった。



母「はやく出なさいよ。」


父「迎えに来てやったんだから。」






何度もインターホンを連打して


ドアを叩く2人。

貴 方
鍵は閉めてるから大丈夫...。

ちょっと間して静まりかえった玄関。
貴 方
良かった.....。

気晴らしにテレビでも見ようと

リモコンをとって付けようとした。
貴 方
.......え、?

真っ暗な画面に移る、2つのシークレット。


それは紛れもなくあの人たちのものだった。
貴 方
な、、んで、?

母「爪が甘いね、あいつらは。」

父「裏の窓開いてたぞ?笑」

貴 方
嘘......。

その瞬間、思いっきり腕を掴まれた。
貴 方
っ!!

父「ほら、はやく行くぞ。」

母「楽しみだわぁ。」



そう言って笑う2人の瞳は真っ黒だった。
貴 方
嫌.......だ、泣

パシッ 
藤 井
藤 井
おい。

父「なんだよ、離せよ。」
藤 井
藤 井
汚い手で触んな。


流星.......。

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