目が覚めると、真っ暗な場所にいた。
歩いても歩いても光は見えなくて。
パパたちの名前を呼んでも、辺りは静まるだけ。
今ようやく、
私は一人ぼっちだということが分かった。
でもね、?
なぜか
「寂しい」とも「辛い」「怖い」とも、
思わなかったんだ。
この先に行ったら楽になれるのかな。
ごめんねパパたち。
私もう、疲れたよ。
″ .... !! .... っ! あなたっ!″
暗闇から聞こえてくるのは
紛れもなくパパたちの声だった。
... なんで、なんで、。
パパたちの気持ちも考えないこんな私を
どうしてそこまで .... ?
いつしか、涙がこぼれてたけど
気にせず暗闇を走った。
パパたちに逢いたい。
それだけの思いで、光を探して走る。
はやく家に帰りたい。
神ちゃんの美味しいご飯が食べたい。
しげといっぱいゲームしたい。
淳太に勉強教えてもらいたい。
照史とたくさんのお菓子を頬張りたい。
のんちゃんとたくさんお喋りしたい。
濱ちゃんに釣りに連れて行ってもらいたい。
流星とたくさん遊びたい。
はやく、あの日に
あの日常に戻りたい。
だってパパたちのことが
こんなにも好きだから。
【作者から】
中々更新せず、すみませんでした 。
進路のことについて考えないといけない時期になったり、冷め期になり違うグループを推したりと(今ではWESTバリバリ推してます)、プリ小説を後回しにしてしまいました。
ですが、たくさんの人が待ってくれていると信じて、不定期更新にはなりますが「虹色さんは期間限定パパ」を再度書いていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!