ポイッ、ポン、ドンッ、ポインっと目の前でいろんな物が飛び交う最中「呼んでも返事はしないと思うけどな」心の中で呟く俺。
(ポイッ、ポン!)
ヒューン、ストン!
(あっ、クマのぬいぐるみ何でこんなもん持っているんだろう?)
ニコッと微笑み水が入ったコップと一緒に手渡され、しかし飲もうとした次の瞬間に今度は。
ペラペラと紙を振りながら俺に見せたのは箱に入ってた薬の説明書。
ドタドタドタッ!「行ってしまった、なんか昨日とは全然感じが違う」ふと思い出す、その時の出来事
(くっ)
と、そのとき「ガッシャーン!ガチャガチャ」
(うえっ、大丈夫か…)
暫くし扉が開き、目の前に出されたのは雑炊みたいな食べ物。
(これ俺のため)
(いや、そんなんじゃない)
(うまい)
1時間後…
「こいつ本当はいい人なんじゃないの?」そう思ったら、なんだかホッとする「トルルル」が、そのとき電話が鳴って。
グイッと、その受話器を奪い取り。
闇のルートで解体され提供する為に、自分は殺されてしまう。
(分かっている分かっているさ俺だって淳平の言っていることが変だって事くらい)
(俺は本当に独りぼっちになってしまう)
(それからずっと2人して生きて来た、でも彼奴は)
と、いきなり肩を引き寄せられギュッと腕の中へと抱きしめられる。
この時から…
俺の中にある藤ヶ谷への恐怖心が消え。
「バタン、ブロロロ~」
そして、その周りにいる仲間たちと接して行くうち藤ヶ谷に対し自分でも思ってもみなかった感情を抱くようになる。
それが愛だとは気づかず、俺はいつの間にか抱かれることさえ苦には感じなくなっていったんだ。
その優しさの中で…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!