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2019/04/19

第7話

5 : 主役の座
委員会が終わると直ぐに教室を飛び出す。

人にぶつかりそうになりながらも練習場の体育館へと向かった。


入口に近づいていくと、聞き覚えのあるアイツの声が聞こえた。
黒蜜 林檎
この声、、本当にあいつ??


可愛らしい白雪姫が小鳥と遊び、動物とお話をして、小人と踊る姿が思い浮かぶ。

何年も前から演劇をしてるような、堂々していてるのに儚げな声が体育館の中から聞こえてくる。

最悪の事態を覚悟し、ドアを開ける。


ドアを開けるやいなや目に飛び込んできたのは

ステージで主人公を演じる雪希だった。


部活動生も手を止め、足を止め、雪希の演技にみいっていた。


部長
あ!林檎ちゃん~~
仲のいい演劇部の部長がこちらに駆けてくる
黒蜜 林檎
先輩!
部長
雪希ちゃん、すごくいいね!
部長
で、申し訳ないんだけどさ、、白雪姫の役を雪希ちゃんにお願いしたいんだよね、、
恐れていた事態がきてしまった。
黒蜜 林檎
そんな!私頑張ってきたのに、、!
部長
林檎ちゃんがすごく頑張っきたのは分かってるよ。だから、継母の役をやってほしいんだよね。ちょうど継母役の子が来れなくなったらしくて
黒蜜 林檎
継母ですか??

"継母"という役を提案される時が来るなんて思ってもみなかった。


私は"白雪姫"という立場でないといけないのに、
あいつに場所を取られてしまった。

だからといって何も役をしないのは困ってしまう。
黒蜜 林檎
、、分かりました
黒蜜 林檎
ただ、今日の所は帰らせてください。明日までにはセリフちゃんと覚えてくるので、、。
部長
そうだね、分かったよ。それじゃあね


部長は私に素っ気ない挨拶をすると、雪希の名前を呼びながらステージの方へ行ってしまった。


ああ、最悪だ、と絶望に浸りながら体育館を後にした。