第5話

3 : アイツ
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2019/04/14 02:17
教室に着くと、席について直ぐに授業の準備と提出物をカバンから取り出す。


引き出しに教科書をしまうと直ぐにアイツが寄ってきた。


白萩 雪希
林檎ちゃん!おはよう~~

にこやかに手を振りながら駆け寄ってくる。


何故か雪希は私に懐いているらしい。

私は話しかけないでというオーラを出してるにも関わらず、こいつだけは必要以上に話しかけてくる。
黒蜜 林檎
おはよう
嫌そうな態度を見せるのは良くないから私も優しく微笑む。

周りがいつ見てるかなんて分からないから、

嫌な態度をとって私の評判が落ちるのは避けたい。

白萩 雪希
林檎ちゃんは今日も可愛いなあ~、いいないいな~
黒蜜 林檎
え~、?雪希も可愛いよお
「そうかなー?」と、照れる雪希。


本心ではない、と思いたいところだけど

雪希は本当に可愛い。


本当に可愛いから嫌なんだよね。
白萩 雪希
今日午前授業だから嬉しいねっ!
黒蜜 林檎
そうだね、でも私部活あるからなあ~
白萩 雪希
そっか!えっと演劇部だったっけ、、?
黒蜜 林檎
うん、今度の文化祭で主役するの
白萩 雪希
何の劇するの?
私が主役っていったら、抜擢するものはひとつだけ。
黒蜜 林檎
「白雪姫」だよ
白萩 雪希
そっか、、!
白雪姫、。林檎ちゃんにピッタリだね!
黒蜜 林檎
そうかな?ありがとう

私にピッタリだなんて当たり前。


これが私の努力し続けた結果なんだから。
白萩 雪希
あっ!チャイムなったから席戻るね、!
黒蜜 林檎
うん!


チャイムが鳴って雪希が席に戻る。


先生もちょうど入ってきて、朝礼が始まった。

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