プリ小説

第10話

サンタさん
「お前がそういう態度なら俺もいい加減本気でいくから」




お前のこと甘く見すぎてた。




なんて私の頭上から押さえつけるかのように



重みのある声で話す山田に必死の抵抗としてやつの胸板をばんばん叩く。





『あんたさっ、私の事一体どうしたいのっ』





そんなに私の事からかって楽しいの



なんて山田の胸の中でくぐもった声でそう言ってやる。




もう嫌、もう限界。



私はこんな顔した山田を知らない。





いつもみたいに馬鹿なことしてふざけた事

言い合う関係じゃ駄目だって言うのだろうか。





ねえ、山田。アンタは私をどうしたいの?





「俺のことだけ見てくれよ」

『、』




あなたが欲しい。そう言って私に懇願する山田の表情が、



どうしようもなく妖艶でごくりと喉が鳴る。





ああ、もうどうにでもなってしまえ。




そんなことさえ思ってしまうほどだった。





「なああなた」





そんな声で私を呼ぶな、そんな顔で私を見るな。





私はそう思いながらも近づいてくる山田の唇を拒絶することは出来なかった。





「お前が好きだ」





そんな山田の言葉に高まる鼓動を隠しきることはできなかったんだ。






ああ、そうか。私もきっと本当は山田の事、










本日12月24日。





世間ではクリスマスというカップルの為だけに用意されたと言っても過言ではないイベント日。




私はサンタさんとやらにとんでもないプレゼントを頂いてしまったのかもしれない。





merry Xmas
(私と山田の関係が変わった日)

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ぷうちゃん
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