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第1話

なんでこうなった
はっ、と息を吐き出すと白い霧が舞うようして消えていく。



本日12月24日。



世間ではクリスマスなどと言うカップルの為だけに



用意されたと言っても過言ではないイベント日である。




『寒い』




こんな冷えきった夜に馬鹿みたいな短いスカートのサンタコスして



幸せオーラ満開のカップル達にケーキ販売の呼びかけしている時点で私は負け組決定だ。





『羨ましいなぁ』




私の前を通りすぎるカップル達を見つけてぽつり。




ふん、 なにが聖クリスマスだ!




本当にサンタさんとやらが居るのなら



私に素敵なクリスマスをプレゼントして欲しいよほんと。




『ま、現実はそんな甘くないわな』



そう自分に言い聞かせるように、冷えきってかじかんだ体を必死に動かす。




『クリスマスケーキ販売しております、如何でしょうかー』




自分でもびっくりする位高い声を出し、



営業スマイル全快でチラシ配りを再開。




今日のノルマを達成出来るように頑張らなくては。




『よければチラシどうぞー』


「え、お前なにやってんの」


『へ』



何気なく私の前を通りすぎた人にチラシを営業スマイル全快で差し出してみると、




なんだか聞きなれた様な声がしてふと視線をその人物に向けてみる。





「ちょ、お前!なにこんな寒空の下でチラシ配ってんの」





視線を向けたらなんと私がチラシを渡した人物は幼馴染みの山田だったのである。




最っ悪だ。



こいつにこんな格好を見られるなんて私の人生終わった。




「やべー!なんだその格好!」




げらげらと私の格好を見て大爆笑する山田に私は ひきつる笑顔を隠せずにはいられない。



ああもう!これだからクリスマスなんて大っ嫌いなんだ。

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ぷうちゃん
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