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第4話

小さな溜息
『これ、ありがとね』



じゃあ私こっちだから。


なんて言いながら山田の前を通り過ぎる。



ああ、あったかいコーヒー飲みながらゆっくり帰ろうっと。


そんなノンキな事を考えて居たら


後ろから不機嫌MAXの声で聞こえてくる山田の声。




「おい待てコスプレ女」

『は?』



誰がコスプレ女じゃ。


そう思いながら後ろの山田を睨みつけるように見てやると



ヤツはそれ以上に凄い喧騒で私を睨んでこっちへと向かってきたのである。




「なに、お前一人で帰ろうとしてるわけ」


『え、だってもうバイト終わったし』



それに、寒いし。



なんて一言付け加えると「だからさっきコーヒーやっただろ」なんて



ギロっと見つめながら言われるわけで。



こ、怖いんですけどその顔。




『だからそれはさっきありがとって言ったじゃん』



なに、それじゃ気が済まないとでも言うのだろうかこの人は。



「ばっか、俺がわざわざこんなクソ寒い中缶コーヒーやる為だけにお前を待つと思うか?」


『え、違うの』



え?みたいな顔をして山田を見たら心底呆れたような顔をされる。


なにその馬鹿な奴を見るかのような視線。





「お前さ、このあと時間あんだろ」

『え、な「あるだろ」

『…ありますとも』




そんな山田の半ば無理矢理な誘いに私は有無を言わされることなく、


強引に付き合わされる羽目になったのである。

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ぷうちゃん
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