第7話

勿忘草
146
2019/07/06 10:22
走って走って



とにかく足を動かした。



追い風が止まるのと共に足を止めて顔を上げる。



公園のブランコに座ると一気にグクとの思い出がフラッシュバックする。



「グスッグスグスッグス」



グクの顔



グクの声



グクの匂い



目の前にはなくても



感じるの。



それが、いい事なのか悪いことなのか



今はよく分からない。


「うっぅぅぅぅ」



今はただ泣くことしかできない



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