次の日。
登校ついでに玄関に貼られた
部員募集の紙を見ると
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………
あなたは1人じゃないよ。
自分らしい"リズム"を一緒に探しませんか
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と書き加えられていた。
途中から字が違うから、リョウが書き足したのは最後の文だ。
部長がこう言うのだから、僕らも"リズム"を探し続けるのだろう。
ずっと同じような"リズム"だとつまらない。
だから新しい"リズム"を探し続けるのだ。
「今は自分の環境的にちょっと…厳しいか
な…」
という人。
ぜひ、MJ部に顔を出して欲しい。
大好きなMJのリズムで踊る部員や、
やっと自分の"リズム"で"踊れた"部員がいる。
きっと、何かのヒントになるだろう。
あなたが楽しいと思う"リズム"を見つければいい。
その"リズム"で踊ればいい。
いっそ、その楽しめない"リズム"から逃げてしまえばいい。
そんな"リズム"、殴り飛ばすぐらいの勢いで踊ってみればいい。
僕らは、自分らしい"リズム"でとても楽しく踊っています。
いつでも、MJ部で待っています。
.*・゚ END .゚・*.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!