あなた「え…?」
そいつ、絶対、呪霊じゃん…。
あなた「そいつさ、呪霊って言ってなかった?」
吉野「いってました。けど、悪そうじゃなかった、です」
あなた「アウト。」
まず、会話できる時点で強い。んで、雰囲気を変えて漬け込める時点で特級確定じゃない?
あなた「取り合えず、詳しく教えて」
吉野君から真人という呪霊について事細かに聞いた。
どうして出会ったのか。どんな術式を持っているのか。等々、聞き出せる情報をすべて聞き出した。
*****
あなた「ちょっと、電話させて」
私は吉野君から話を聞き終えると、スマホを取り出し夏油先生に連絡した。
夏油『デートじゃなかったのかい?』
あなた『ん~。今はちょっとふざけれないかな』
私が言うと、夏油先生は声のトーンを下げた。五条先生だと、絶対そういうことしないからな。
夏油『…何かあったのかい?』
あなた『……特級と接触した人って、どうしたらいいと思う?』
夏油『…その子がどんなのかによるね』
だろうな、と思った。五条先生だと、即入学って言いそうだし。
あなた『クラゲみたいな式神を持ってます。んで、高専に入学希望です』
暫く、沈黙が続いていた。
夏油『分かった。今から高専に来てくれ』
あなた『承知しました』
俺は通話を切った。スマホをポケットに仕舞って、目の前に座っている吉野君を見据えた。
あなた「今から高専に行くから、ついてきて」
吉野「はいっ!」
ははっ。すげぇ、目、輝かせるじゃん。
はい、作者です。
結構、平和的ですかね。
裏ではちゃんと原作通りに進んでいるので、
話は合わせようと思います。
いや、多分、絶対、合わないけど。
ってことで、また次回!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。