仕事が終わって俺の家に来たあなた
『俺、先にシャワー入ってくるから、ジン来るまでテキトーにテレビでも見てて』
あなた「わかった」
そう言ってソファにドカッと座りながら
テレビを付けて、煙草をふかしながらめちゃくちゃ寛ぎだしたあなた
こーゆー時の態度は前と変わらないんだけどな笑
なんて笑顔が溢れそうな自分を隠す為、早々とシャワーを浴びに行った
俺が上がると、既に来ていたジンに俺らのライブDVDがあるかと聞かれた
テレビ台の下からDVDを出して3人で見ることになった
なぜかしら大興奮のあなたは
テレビにかじりついて目をキラキラとさせていた
あなた「キミ達、ライブの時はこんな格好いいの?」
その一言に、思わず嬉しすぎてニヤけてしまった
『なにそれ、笑』
ジン「普段は格好良くないみたいじゃん笑」
あなた「いやいや、普段から格好いいのは百も承知だから。.....なんつーか、すっごいキラキラ輝いて見える」
"普段から格好良い"
あなたも、俺らには興味なさそうに見えてたけど、
一応普段から俺らの事を格好良いと思っててくれたんだ
なんて心の中で、またしてもガッツポーズw
まぁ、何度か顔面良いみたいな事を言われた事もあるけど
自分の気持ちに気づいてから言われたら
こんなにも嬉しいものなんだと、俺自身ビックリした
『てか、普段から歌番組とかで歌って踊ってるの見てるだろ笑
それに去年のカウコンだっていたし。今更かよw』
あなたが久々に普通に話してくれる喜びと
俺らを格好良いと言ってくれた嬉しさを隠すように、
以前の様に会話を楽しんだ
その後ジンが、あなたにライブのアイディア何かないか相談して、返ってきた答えがまさかのコントだった
ジンを見ると、目がキラキラしている
あ、これ絶対やるやつだ
あなたが言うには、世間一般での俺らのイメージをぶっ壊せ的な事だったけど
最後に"キミ達のコントとか想像したらシュールでウケるw"
多分これが本音だ笑
え、俺コントとか嫌なんだけど。。。笑
あなた「平野、アンタは普段の生活そのものがコントみたいだから、なんら変わらんよw」
ジン「たしかに笑」
別に普段の俺、コントみたいな生活してねぇし!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。