第15話

夏休み(キャンプ)
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2020/11/28 04:03
花火大会が終わり、キャンプがやってきた。

夏休みの半ばが過ぎようとしていたが、蓮はそのほとんどをなみと過ごしていた。

キャンプ当日、

なみは初のキャンプにドキドキを隠せないでいる。

そんななみを見て、蓮の母親は、

蓮に

「あんなかわいい子どうやって見つけたの?ちゃんと大事にするんだよ」と言った。

「わかってるよ」

「なみ!行くよ」と蓮

「うん!」

「行ってきます。お世話になりました。」と深々に頭を下げるなみ。

キャンプ場に着いた2人はサークルの皆と合流する。

テントを組み立てる係、

火をおこす係、

料理をする係、

買い出しをする係、

それぞれ別れて、作業をした。

蓮となみは、料理をする係になった。

なみは全部が初だから、蓮と一緒がいいと言い、

蓮と同じになった。

蓮は、こうみえて、料理上手だった。

なみは蓮の指示通りに動いた。

お肉を焼いて、食べたり

キャンプ場のキャンプファイヤーの周りで踊ったり、

テントの中で休んだり、

カレーを作ったり、

なみは全てが、初めてで帰り道、

「ありがとう」と泣いた。

「うん!楽しかったな。」と蓮は言った。

蓮は、なみを家に送ると、インターホンを押す。

するとなみの母親がでる。

「こんばんは。はじめまして。なみさんとお付き合いしています。戸倉蓮です。」と蓮は言う。

「こんばんは。おお付き合い?」

「どうゆうことなの?なみ!」

「まぁとりあえず、上がってください。」と母親は招く。

「蓮さん。なみは病気です」と母親

「知ってます。」

「だから、なみさんがやりたいこと全部僕がついていってあげたいって思ってます。」

「今日も、キャンプに行きました。」

「サークルで、ですが」

「病気だから、心配になるのはわかります。」

「でも病気だからこそ僕は、彼女が、やりたいことをやらしてあげたい。」と蓮

「親じゃないから、そんなことが言えるんです。」

「今すぐ、なみと別れてください。」と母親

「お母さん!なんでよ」

「なんで私の事わかってくれないの?」となみ

「なみ!あなたは、病気なの!」

「いきなり倒れたらどうするの?」

「死なれても困るのよ」となみの母は泣いた。

そこへ、なみの父親がやって来て、

なみは父親に話すと、

蓮に、

「はじめまして、なみの父親です。蓮くん。
なみをよろしくお願いします。」と頭を下げた。

「お父さん。なんで?なみは…」と母親が言うのを止めた。

「ありがとうございます。」と蓮

「ありがとう。お父さん!」となみ

なみは蓮を玄関まで見送った。

「おやすみ」と蓮は言って帰る。

「うん!おやすみ」となみも言う。

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