優花
最近奏斗からの愛情表現がなにもない
やっぱり私じゃダメなのかなって不安になる
あなたとも舞花とも話してるところは
見ないけど
それでも不安だった
今日は久しぶりにお昼休みに校庭に行った
やっぱり友達と居るときは楽しいけど
1番浮かぶのはなにがなんでもあなただった
もうあなたと仲良くすることは
出来ないんだろうなって思うけど
やっぱりどこかで戻りたいとは思う
そんなことを考えてるとき
遠くであなたの声がする
なわけないと思いながらまた校庭を歩くと
後ろからあなたが抱き締めてきた
私はその場でしゃがんで大泣きした
やっぱり私の親友はあなたなんだ
それから少し話して奏斗との話をしようとした
でも上手く言葉が出ない
なんて伝えればいいのか分からない
そんなときあるっていると目の前に奏斗たちがいた
あなたは私が言う前にもう知っている
知っているのになんで黙ってたの?
あなたが分からなくなった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。