あなた
?「あら、あなたちゃん。
来てくれたの。」
「お久しぶりです。おばさん。」
病室には彼の母親と、
様々な機械を付けて
ぐったりとベッドに横たわる大毅が。
重母「ほら大毅?
あなたちゃん来てくれたで?
分かる?」
おばさんに言われて、
彼は微かに頷いた。
私は、
思っても見なかった彼の姿に
言葉がでなかった。
看「失礼します。
重岡さん、汗スゴいですね。
ちょっと服代えましょうか?」
重母「あ、そしたら
私ら出てた方がいいですかね?」
看「そうですね。
ご本人もその方が楽かもしれませんし。」
看護師さんに一度大毅のことを任せて
私はおばさんと一緒に
「家族控え室」と書かれた部屋に入った。
「ねぇおばさん。大毅どうしたの?
この前会ったときは元気やったのに。
なのになんで急に、、、」
重母「せやね。
もう、バレるのも時間の問題やから
あなたちゃんにはちゃんと話すわ。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。